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 深田久弥著 「日本百名山」より
 函館を発って札幌へ行く汽車で、私たちの目をそばだたせる山が二つある。まず駒ヶ岳、ついで後方羊蹄山(シリベシ山)。駒ヶ岳の颯爽とした尖峰は胸の透くような眺めだが、後方羊蹄山はドッシリと重く、一種の圧迫を感じる。古来蝦夷富士と呼ばれただけあって、その端正な山容はどこから眺めても形を崩さない。
山行状況
日程 2018/7/8 入山地 真狩キャンプ場
メンバー 大島・Y 行動時間
休憩含む
9時間20分
コース及びタイム
キャンプ場4:55-二合目5:35-6:55 五合目7:00-八合目8:20-九合目8:50-火口分岐9:15-10:00後方羊蹄山11:15-五合目13:05-14:15真狩キャンプ場15:15-マッカリ温泉-千歳市内
7月5-6日 7月8日 7月10日 7月12日 7月13日  7月17日 7月18日 
幌尻岳 後方羊蹄山 雌阿寒岳 斜里岳 羅臼岳  大雪山旭岳 十勝岳 

 夫婦で登る日本百名山の北海道遠征は、昨年7月に行うはずだったが、私の膀胱がんが見つかり入院・手術となったが、経過が良いので、今年こそはと遠征の旅を2〜3週間と枠を決めずに行くことにした。しかし、タイミングが悪く台風7号からの低気圧の影響で幌尻岳陽樹コース(片道19km)は大雨の中歩き、ポロシリ山荘に入るが、翌日の登山は唯一の沢が増水で渉れずに撤退となってしまった。その後も道東は荒れ模様のために、最初の登山は天気の良い山に登る事にして、車を日高から札幌の西、後方羊蹄山まで走らせる事にした。

真狩キャンプ場  7月4日に苫小牧に入り、イドンナップ山荘で車中泊をして陽樹コースを歩き、低気圧の影響で幌尻岳を撤退してから7日までの4日間は、北海道の東側は天候が悪く、登れる山を探してウロウロした結果、後方羊蹄山まで行くことにした。
 7日も雨が降る中、日高道を苫小牧方面に戻り、ルスツからニセコを目指し、道の駅真狩にて車中泊をした。
 10分ほどで真狩キャンプ場まで来た。広い駐車場には数台の車しかない。目の前に見えるはずの後方羊蹄山はガスの中で山容も見えない。

 駐車場のすぐ上には、大きなトイレの建物が建ってある。トイレの中はとてもキレイに使用してあった。 きれいなトイレ
芝生上のテント場  テント場は芝生の上に数張りあったが、登山では無いようでみんな寝ているようだ。
 登山口に登山届けを出して、5時ごろ登り始める。しばらくは緩やかに登っていく。 祖父岳の向こうに薬師岳
合目表示  合目標識があり、目安としてはわかりやすい。
 大木が倒れて道を塞いでいた箇所が数カ所あった。 倒木が多い
3合目辺りからガスの中  粘土質の登山道を登って行くが、3合目からはガスの中に入って行く。
 登山道は急登が始まり、しばらくは息が上がるほどの急登になってきた。 急登が始まる
逆光の山頂写真です></A></TD>
        <TD class=  5合目を越えると、青空の中、眼下に雲海が見えて来た。後方羊蹄山の南には高い山が無いようで、雲の上に顔を出している山が見えない。
 8合目からは、林を抜け出し9合目の稜線が見えて来た。
 後ろの急斜面は45度はありそうです。この急登を登って来ました。
8合目からは林を抜け出る
マッカリ小屋分岐  9合目は、マッカリ小屋との分岐にありました。
 分岐からは10分ほどで行けるのでしょうか。大雪の時は埋もれてしまうほどの小屋です。 マッカリ小屋
9合目上の稜線  九合目上の稜線に出てきました。眼下に見える雲海が素晴らしいです。
 火口分岐までやって来ました。右から登るとCTは30分となっていますが、たまたま先にいた登山者の話だと、「ガスの中、右回りだと危ないので左回りがよい」とのアドバイスを受けて、左回りで登ることにした。 火口に到着
ガスで山頂が見えず  父釜火口の向こう側にある後方羊蹄山山頂は、全く見えません。
 10分ほどで旧の小屋跡があります。コンクリートの土台からすると大きな小屋だったようです。 旧の小屋跡
キバナシャクナゲ群生   小屋跡を下るとキバナシャクナゲの群生です。今が盛りと背の低い幹に小さな花を咲かせていました。
 火口分岐から45分かかって、ガスの向こうに後方羊蹄山の山頂が見えて来ました。火山の噴火で出来た岩稜の荒々しい風景が見えます。 後方羊蹄山
後方羊蹄山山頂   昼食を60分ほど摂っていた間に、ガスが晴れて青空が出てきたので、青空をバックに、再度写真を撮ってもらった。
 北海道に来てから初めての青空です。
 夫婦で登る日本百名山は71/100座です。
 ピークから、雪渓が残る父釜を眺める。周囲5q、深さ200mあり大きな火口である。 後方羊蹄山父釜
京極の町か倶知安  後方羊蹄山から見た雲海の下は、京極か倶知安の町だろうか、すぐそこに見えていた。
 素晴らしい青空の中、幌尻岳のウップンを晴らすかのように75分も山頂で風景を堪能してから下山した。
 下山後は、マッカリ温泉にてのんびり風呂に入り、次の山、雌阿寒岳に登るため千歳方面の道の駅を目指して行くことにした。

幌尻岳−後方羊蹄山−雌阿寒岳斜里岳−羅臼岳−大雪山旭岳十勝岳 

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