深田久弥著 「日本百名山」より 阿寒湖には、名物が二つある。それはマリモと啄木の歌碑で、先を急ぐ観光客は湖のそばに立つ雄阿寒・雌阿寒岳に滅多に登らないが、この二つは決して見逃さない。マリモなんて、湖上に出た遊覧船の船底からすこぶるおぼろげに見えるだけの代物であるが、名物とあれば見落とすわけにはいかないらしい。 |
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夫婦で登る日本百名山・北海道遠征の3座目以降は、天気が回復しそうな雌阿寒岳から斜里岳方面に行くことにした。後方羊蹄山から千歳市内に寄って、幌尻岳でびしょ濡れになった服をコインランドリーにて洗濯・乾燥させることにした。 その後、道東自動車道で夕張・トマム・帯広を抜けて足寄まで行き、更に一般道を雌阿寒温泉の中野温泉目指して車を走らせる。 |
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7月9日は、千歳市内の新しいコインランドリーで、汚れた服を洗濯している合間に、びしょ濡れだった登山靴を天日干しながら午前中を過ごし、昼食後に、雌阿寒温泉を目指して道東道に入る。 雌阿寒温泉は中野温泉の脇に大きな公共の駐車場があった。幌尻岳のイドンナップ山荘までの穴ぼこだらけのダートな道でひどく汚れた車になったので、ついでに洗車もさせてもらった。夕食を摂り、早めの就寝となったが、車の中にアブだかブヨが入ったようで、朝起きたらあちこちが喰われていて、痒いやら痛いやらで、その後、1週間以上悩まされた。日中のアブ・ブヨ対策は考えハッカ油やネット等は持って行ったが、車の中でやられるとは・・・。 |
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雌阿寒温泉の中野温泉です。温泉宿がいくつかあるのかと思っていたが、中野温泉宿だけのようです。 | |||||||||||||||||||||
最近の登山口にあるトイレは、どこに行っても建物もキレイになり、使用する登山者のマナーも良くなったのか、キレイに使用してあった。 | |||||||||||||||||||||
登山口に登山届けを出して、5時前に登り始める。しばらくは緩やかに登っていく。 | |||||||||||||||||||||
登山者の入下山を調査するためのカウンターは、最近、多くの山に取り付けられている。ここのカウンターも新しく設置したようだ。 | |||||||||||||||||||||
登り始めは、少し急になっていたが、その後は、三合目まで揺るやかに林の中を登って行く。 | |||||||||||||||||||||
後方羊蹄山では、山頂の自然環境が厳しい所に、背の低い花も小さなキバナシャクナゲの群生があったが、ここでは林の中で葉も大きなシャクナゲが咲いていた。 | |||||||||||||||||||||
三合目の標識が林とハイ松との境目となっていて、この先からは、はっきりとしたハイ松帯に変わっていく。 | |||||||||||||||||||||
ハイ松といっても、背が高く、高山にあるハイ松とは少し違っていた。 | |||||||||||||||||||||
四合目の手前では、山頂のガスが少しずつ風に飛ばされて山容が見えてきた。 | |||||||||||||||||||||
四合目からは、登山道も傾斜がきつくなりハイ松帯も背が低くなる。 オンネトーの湖が見えてます。 |
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七合目辺りからは、ハイ松も無くなり火山のガレ場に変わってきた。九合目の稜線が見えて来た。 | |||||||||||||||||||||
八合目辺りでは、ガスも晴れて眼下に見える新緑の樹海が眩しい。 | |||||||||||||||||||||
九合目は火口壁がすぐ後ろに迫っている。 | |||||||||||||||||||||
火口の端には活発に噴煙が出て、活火山の様子が手に取るようにわかる。 | |||||||||||||||||||||
噴火口内の沼や噴気を右に眺めながら火口壁上をたどっていくと、雌阿寒岳山頂にたどり着く。 | |||||||||||||||||||||
山頂は広々としていた。火口壁の反対側は緩やかに下っている。 |
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火口壁に近寄ると、噴気の向こうには阿寒富士が端正な姿でたたずんでいた。 | |||||||||||||||||||||
目の前には噴気をあげる雄大な火口の景観が広がっていた。 | |||||||||||||||||||||
火口壁の反対側、東側の火口の向こうには雲海の上に雄阿寒岳だろうか、見えていた。 | |||||||||||||||||||||
下山後に、中野温泉にてお風呂に入るつもりでいたが、9時過ぎに下山、中野温泉は10時から開けるとの事で、 次の斜里岳方面でお風呂に入ることにした。 途中、摩周湖に寄り見物する。展望台ではカメラを持った中国人が多く、間をかき分け霧がかかってない湖を写真に納める。 |
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摩周湖を見た後は、斜里岳の麓、清里の温泉付き道の駅パパスランドさっつるまで車を走らせる。 ここの温泉は、390円と安いだけでなく、お風呂も新しく大きいのでゆっくりのんびり温泉気分を味わうことが出来た。夕食後、車中泊とした。 |
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幌尻岳−後方羊蹄山−雌阿寒岳−斜里岳−羅臼岳−大雪山旭岳−十勝岳 |
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