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 深田久弥著 「日本百名山」より
 朝から風のある快晴で、しかも空気の澄んだ12月中旬であったから、頂上からの展望はすばらしかった。霧島山群は言うまでもなく、遠く桜島山、開聞岳、野間岳等が見え、錦江湾の彼方遙かに海上に浮かんでいたのは、竹島か硫黄島であったろうか。天の逆鉾を保護するコンクリートの堂が出来ていて、その堂から少し下がった所に、山番人の小屋があった。私は天孫降臨の聖峰に一人立って、いにしえの襲(そ)の国を一望に収め、皇祖発祥のあとを憶(おも)って、去るに忍びないものがあった。

山行状況
日程 2019/5/30 入山地 えびの高原
メンバー 大島・Y 行動時間
休憩含む
4時間50分
コース及びタイム
えびの高原6:00-7:00五合目7:05-7:35韓国岳8:40-韓国岳避難小屋9:50-10:50えびの高原11:20-えびの整形外科
5月26日 5月27日 5月29日  5月30日
大山 九重山 開聞岳 霧島山(韓国岳)

 鳥取・九州遠征は、当初予定が大山と九州北部の九重山、祖母山を登り帰るつもりが、雨のために鹿児島の開聞岳と霧島山に変更して3座の予定が4座を登ることになり良かったのだが、最終日5日目の霧島山(韓国岳)は、大浪池への下山途中にカミさんはガレ場で転倒して右手首を骨折するというアクシデントが発生したので、忙しかったり大変だったりの今回の遠征となりました。ちなみに骨折は、手術は無くギブス固定で4週間の予定になりました。

 えびの高原を朝6時に出発です。今回の遠征では始めての快晴で気持ちが良い朝になりました。、霧島山(韓国岳)を目の前に見ながら歩き出しましたが、硫黄山の噴火の関係で宮崎自動車道に抜ける道路が通行止めになっていました。
 韓国岳登山口からは入ることは出来ましたが、すぐに硫黄山方面からの正規の登山道は閉鎖となり、右の迂回路からの登山になりました。
 噴火が無かったらミヤマキリシマの咲いたこの辺りには入れなかったが、噴火のおかげでお花畑の中を歩いて行けた。30分ほども登って行くと、噴火で通行止めの登山道の合流した。
 合流地点の脇からは、硫黄山の噴煙が見えていた。ガスの臭いは感じ無かったが、噴煙は活発に噴き上げていた。正規の登山道とはいえ大きな岩がゴロゴロとした歩きにくい登りだった。
 3合目の上に出ると視界が開けてきた。えびの高原の駐車場から硫黄山方面が青空の下キレイに見えています。
 4合目辺りからは気持ちの良い稜線歩きで、5合目の広場からは韓国岳の山頂が見えてきました。
 標高差があまりないので、1合目づつの差が10分ほどであっという間に9合目まできました。大浪池の廻りのミヤマキリシマのピンクが目に飛び込んできます。
 7時35分には山頂に到着です。東には噴煙がいまだに上がっている新燃岳と、その向こうには屹立とした高千穂峰が神々しくもあります。
  爆裂火口の上にある山頂は、いかにも溶岩の噴火で出来ている荒々しい山頂です。二人で登る日本百名山は霧島山(韓国岳)で84/100座になりました。
 
  快晴の下、眼下にはコバルトブルーの湖面とピンクのミヤマキリシマの光景が美しいです。遅い朝食を摂り60分ほどのんびりとしてから大浪池方面に下ることにしましたが、下ってすぐのガレ場でカミさんが転倒!岩場に右手首を強打してしまう。あまりに痛がっていたので、しばらく下った所で小枝を拾い右手首に添え木としてテープで固定してから下山した。
 
  そのために、大浪池鞍部の避難小屋まで70分もかけてゆっくり下山した。添え木をしてから痛みは少しは治まったようだが、当初予定の大浪池周回を止めて早々に下山することにした。
 
 鞍部の避難小屋からは60分ほど緩やかに下って来たので、ストックも使わずに無事に下山出来た。えびの高原から病院のあるえびのIC近くまで急いで走り、えびの整形医院にて診断を受けた。
   
  山中で拾った小枝で添え木をして、えびのインター近くまで来たが、病院を探してウロウロしてると第一村人が親切にも車で先導し案内してくれて無事に「えびの整形外科」までたどり付いた。レントゲンを撮り「ヒビでも骨折です」とアイシングをして湿布と片側を添え木のようなギブスをして固定して貰いました。
 その後は、1000kmもある横浜まで急いで帰っても土日で医者は休みなので、予定通り予約をしている北九州小倉のホテルまで九州自動車道を走り、翌日の土曜日は宮島の厳島神社と原爆ドームや資料館を見ながらのんびりと帰宅しました。

大山九重山開聞岳−霧島山(韓国岳) 

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