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 深田久弥著 「日本百名山」より 
 島全体が一つの山を形成し、しかもその高さが1,700mもあるような山は、日本には利尻島以外にはない。九州の南の海にある屋久島もやはり全島が山で、2,000mに近い標高を持っているけれど、それは八重山と呼ばれるように幾つもの峰が群立しているのであって、利尻岳のように島全体が一つの頂点に引きしぼられて天に向かってはいない。こんなみごとな海上の山は利尻岳だけである。

山行状況
日程 21年8月24日 入山地 北麓野営場
メンバー 大島・Y 行動時間
(休憩含む)
10時間
(120分)
コース及びタイム
北麓野営場1:50-甘露泉水2:00-4合目2:30-5合目3:05-6合目3:30-7合目3:55-4:35第2見晴台4:45-5:05長官山8合目5:15-5:30利尻岳小屋5:40-9合目6:10-沓掛コース分岐6:45-7:10利尻山8:25-沓掛コース分岐8:40-9合目9:10-利尻岳小屋9:25-長官山9:35-7合目10:15-5合目10:50-甘露泉水11:40-11:50北麓野営場12:45-13:15利尻富士温泉14:20-鴛泊フェリーターミナル14:40
8月16-18日 8月21日   8月24日
幌尻岳 羅臼岳   利尻岳

 今回は北海道の日本百名山の残り3座(幌尻岳・羅臼岳・利尻山)に登るため8月14日から北海道に入る。これまで幌尻岳と羅臼岳に登り、利尻山には24日未明、ヘッドライトを点けて登り始めました。そして7時に利尻山頂に到着して朝食を摂っていると、どこかで見た人が山頂に現れました。世の中には似た人が何人かいると聞いていたが…。なんと港北事務所の上原さん本人でした。私たち夫婦が朝2時から登らなければ会えなかった。奇跡の遭遇でした。

稚内道の駅駐車場 鴛泊フェリーターミナル
 8月23日(月)稚内道の駅駐車場に車を止めて、稚内フェリーターミナルまで行く。11時35分発のフェリーにて稚内から利尻島まで乗り、13時過ぎ鴛泊港に到着した。
利尻北麓野営場 利尻北麓野営場
 鴛泊港からはタクシーに乗り、利尻北麓野営場まで移動してテント場(1名520円)にて設営する。テント場には5張りほどあったが、広く大きなテント場なので隣が全く気にならない。炊事場もトイレも新しくキレイに使用していた。
甘露泉水 ポン山分岐
 明日は早いので、ちょっと下見に甘露泉水まで行くが、ここまではハイキングコースで道は整備されていた。その先のポン山分岐から登山道になるが、しばらくは緩やかな道のようだ。
 4合目野鳥の森 5合目雷鳥の道標
 8月24日1時50分テント場から歩き出し、甘露泉水を経てポン山分岐を利尻山へ登って行く。4合目野鳥の森、5合目雷鳥の道標と緩やかの登る。
6合目第一展望台 鴛泊港の明かりが見える
 6合目の第1展望台まで来た。鴛泊港の明かりが見えるがまだまだ夜中だ。携帯トイレブースが近いとの標識がある。
 携帯トイレブース 7合目胸突き八丁
 6合目から5分ほどで、携帯トイレブースに出た。7合目の胸突き八丁では、3時55分と合目30分ほどの登りが続いている。
 やっと明るくなる 第2見晴台
 4時30分ごろ少しずつ東の空が明るくなってきた。第2見晴台まで登って来ると展望が開けてくる。
 長官山への急登 雲海を下に見て登る
 長官山への尾根道が見えるが、ここからは急登がしばらく続く。雲海を下に見ながら登って行く。
 朝日が昇る 長官山8合目
 5時前、雲海の上に朝日が昇って来た。5時5分長官山8合目に到着、利尻山山頂が見えてきた。
 利尻山の朝焼け 利尻岳小屋
 利尻山山頂にガスがかかるが、朝日を浴びてキレイだ。長官山から10分歩くと利尻岳小屋が見えて来た。
 利尻岳小屋 長官山からの尾根道
 長官山からは、笹や低木の朝露でズボンがびしょ濡れになったので、利尻岳小屋にて雨具を着こみ上を目指す。長官山8合目から利尻岳小屋への尾根道が下に見える。
 9合目ここからが正念場 沓掛コース分岐
 9合目に到着。広くてベンチも携帯トイレブースもある。標識には「ここからが正念場」と記載されている。ここで小休止してから登る。沓掛コース分岐まで約30分急登の連続だ。
崩落個所補修 崩落個所補修
 沓掛コース分岐からは、火山性のガレ場が続く。プラ製の容器のような物が見えてきた。工事中かと思ったが、崩落個所をプラ製の容器のような物で階段を作ったようだ。以前は、この辺りは難所で階段もなくロープで登るので、時間がかかり大変だったとの事。
利尻山頂 利尻山頂
 やっと山頂が目の前に見えて来た。一瞬ガスが晴れたのだ。しかし、7時10分山頂に到着するとガスに覆われていたが、少しづつガスも晴れてきた。
利尻山頂 利尻山頂
 念願の利尻山にたどり着きました。利尻山には10年ほど前にも来たが、その時には雨と強風の中、長官山8合目で吹き飛ばされそうなので撤退!していたので、やっとたどり着きました。夫婦で登る日本百名山93/100座です。
奇跡の遭遇 南峰とローソク岩
 利尻山頂に到着して朝食を摂っていると、どこかで見た人が山頂に現れました。世の中には似た人が何人かいると聞いていたが…。なんと港北事務所の上原さん本人でした。私たち夫婦が朝2時から登らなければ会えなかった。奇跡の遭遇でした。上原さんは2週間ほど休暇を取り、北海道を自転車で移動しながら、利尻山には3時間ほどで登ったとのこと。タフでアクティブな上原さんです。10数分話をした後、駆け降りるように下山して行きました。
 利尻北麓野営場 利尻北麓野営場
 私たちは、山頂で80分ものんびりした後、11時50分に下山してテントの片づけをした。下山届を管理棟に提出してから12時45分、利尻北麓野営場を後にする。
 利尻富士温泉 鴛泊フェリーターミナル
 利尻北麓野営場からは30分歩くと、日帰り温泉利尻富士温泉がある。温泉でのんびりゆったりと湯に浸り、鴛泊港のフェリーターミナルまで歩いて来た。夕方の稚内行きフェリーに乗って、7時過ぎに稚内道の駅まで走る。

                      幌尻岳-羅臼岳-利尻山

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