深田久弥著 「日本百名山」より 千島を失った今日、日本の最北端は知床になった。オホーツク海に向かって長く差し出したこの半島は、荒涼とした僻地に憧れる人たちにまだ夢を残している。その知床の代表として羅臼岳を挙げるのは、決して不当ではあるまい。 |
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羅臼岳は2度目の挑戦です。前回は7月前半の大沢に雪渓がある時期に来たが、アイゼンを車に忘れて撤退するという間抜けなことで、知床五湖、カムイワッカ湯の滝巡りの観光に変更したので、今回は雪のないこの時期に再挑戦をすることにした。 |
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8月21日(土)早朝、道の駅ウトロシリエトクを出る。約30分で岩尾別温泉のホテル地の涯前の駐車場に到着した。明るくなり始めた4時30分、木下小屋の前にある登山届け用紙に記入してから登り始める。 | |||||||||||||||||||||||
しばらくは、林の中の九十九折りを登って行く。40分ほどでオホーツク展望まで来たが、あまり展望は無い。 | |||||||||||||||||||||||
今日は快晴でガスも出ていないので、羅臼岳山頂がクッキリ見えて来た。その先に650m岩峰標識がある。 | |||||||||||||||||||||||
650m岩峰辺りからは登山道も緩やかになり、弥三吉水まではもうすぐだ。木陰もあり休んでいる登山者も多い。 | |||||||||||||||||||||||
極楽平は水平移動がしばらく続く。大雪に耐え抜いたダケカンバが頭がぶつかるほど低く群生していた。 | |||||||||||||||||||||||
極楽平からも青空の中、羅臼岳が抜き出ている。15分ほど極楽平を歩くと、少しずつ登りになり仙人坂に出る。 | |||||||||||||||||||||||
7時丁度、銀冷水まで来た。ここにはトイレブースもあり携帯トイレが使えるようだ。 | |||||||||||||||||||||||
羽衣峠も越えて、大沢まで来た。前回もここまで来たが7月前半、ここから先が雪渓となっており、その際には間抜けな事に「アイゼンを車の中に忘れる」という大失態をやらかして撤退!今回は雪のないこの時期のリベンジ(再挑戦)となったのだ。 | |||||||||||||||||||||||
大沢から見上げた様子は、名前の通り大きな沢だが水流はなく、高山植物が咲いている場所だ。7月後半ならもっと多くの高山植物が咲いているのではないか。大沢は上部に行くにしたがって傾斜も緩んで来た。 | |||||||||||||||||||||||
羅臼平に8時5分到着した。雲一つ無い青空に羅臼岳が屹立している。ここ羅臼平から見る羅臼岳は非常に印象的だ。10分ほど休憩した後、出発した。近くにはヒグマ対策食料保管庫(フードロッカー)が置かれていた。食べ物の管理はしっかりするようにとの事。 | |||||||||||||||||||||||
ネットの情報を見ると、山頂で晴れ待ちをする登山者が多いようだが、今回は快晴で青空に映える羅臼岳が素晴らしい。振り向くと三ツ峰もキレイに見える。 | |||||||||||||||||||||||
羅臼平から30分ほどで岩清水まで登って来た。標識の反対、崖の下にはチョロチョロとした水が出ていたが、飲めるほどの水量はなかった。この辺りから今日のハイライト、急登が続く。 | |||||||||||||||||||||||
山頂が意外に近い。本当に大変なのは山頂直下の岩場のようだが、岩場が苦手なカミさんは苦労しながら登る。 | |||||||||||||||||||||||
山頂直下の岩場から渋滞は始まっていた。天気も良いので登山者が多く山頂は賑わっている。 | |||||||||||||||||||||||
山名標識での写真撮影を順番待ちで並んでいます。夫婦で登る日本百名山は羅臼岳で92/100座になった。 | |||||||||||||||||||||||
やっと順番が回って来ました。最近は並んでいると、後の人がしっかり写真を撮ってくれます。写真撮影も一段落して昼食休憩をする。 | |||||||||||||||||||||||
東の知床方面には、一番手前の三ツ峰から一番遠くに白く見える硫黄山までハッキリ見える。南には羅臼の町や海岸線が見えるが、国後は霞の中か・・・。 | |||||||||||||||||||||||
西側には斜里岳か、山並みが見えていた。北東にはオホーツク海からウトロの町が見える。 | |||||||||||||||||||||||