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 烏帽子岳は、山頂の花崗岩が烏帽子に似たオリベスクのある特徴的な山容を持つ山である。一般的には、高瀬ダムからブナ立て尾根を登るが、急登が続くことでも有名である。甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根、谷川岳の西黒尾根と並び日本三大急登といわれる。又、燕岳から大天井岳、そして槍ヶ岳にかけての表銀座に対して、裏銀座と呼ばれるコースの起点でもある。

山行状況
日程 2016/8/31 入山地 七倉温泉
高瀬ダム
メンバー 大島・Y
行動時間 8時間40分
コース及びタイム
七倉温泉5:35-高瀬ダム5:55-6:20濁沢渡渉6:40-ブナ立尾根登山口6:45-権太落とし7:35-9:50三角点10:05-11:20烏帽子小屋12:50-ニセ烏帽子13:05-13:40烏帽子岳14:00-14:40烏帽子小屋泊
8月30日 8月31日 9月1日 9月2日 9月3日
七倉温泉 高瀬ダム
烏帽子岳
烏帽子小屋
野口五郎岳
水晶岳
水晶小屋
鷲羽岳
野口五郎小屋
野口五郎小屋烏帽子小屋
高瀬ダム

 8月29日(月)台風10号が、関東の直撃から外れて東北地方へ向かう事になったので、9月1日からの予定を変更、前倒し30日(火)の夕方に横浜を出て、中央高速から安曇野ICを経て、22時、七倉温泉の駐車場に入った。
 10数年前に、中房温泉から大天井岳を経て槍ヶ岳までの表銀座を歩いた時に、裏銀座コースも歩いてみたいと思っていたが、長年の夢がやっと叶う日がきた。あの頃から大分年も取り体力だけが心配であるが、気合いで歩こうとブナ立て尾根から登り始めた。

七倉温泉  4時半頃に起床して朝食の準備をする。まだ暗い中にもかかわらず、あちこちの車でも起きだし、準備を始めているようだ。
 昨夜は真っ暗の中、駐車場に着いたので、広さも分からなかったが、50台は駐められそうな大きな駐車場です。
 七倉温泉の建物の前を過ぎ、右端にあるトイレに入る。このトイレはキレイに使われていて、手入れも行き届いている。
 登山届けのポストは、トイレの前の建物の脇にあり、黄色に塗り直してはいるが、昔の郵便ポストがその役割を果たしているようだ。
七倉温泉公衆トイレ
東電ゲートとトンネル  5時30分頃からタクシーが登山客を呼び込んでいた。私たちも2人の若い人と乗り合いで高瀬ダムまで行く事になった。ちなみに2000円で1人500円でした。
 15分ほどで、高瀬ダムの堰堤まで運んでくれたが、一緒の乗った人達と話し込んだりして出発したのが6時近くなっていた。 高瀬ダム
吊り橋  トンネルを5分ほど歩くと広い河原の上に長い吊り橋が架かっていた。
 濁沢まで来ました。昨日、烏帽子小屋の人と電話した時に「濁沢では、台風で丸太橋が流されている」と聞いてはいたが、案の定、ゴーゴーと大きな音を立てた沢の流れが速い。やはり丸太橋がありません。
 上流まで行ってみたり、渡れる場所を探して見たが渡れそうにありません。
濁り沢丸太橋流失
 靴を脱ぎ渡渉  一緒に来た若い登山者は、さっさと靴を脱いで渡っているので、私たちも靴を脱いで渡る事にしました。
 流れの速さに足を取られながらも、やっと渡り靴を履き終えた頃、14名の団体さんがやって来て、渡れる場所を探していました。
 対岸にブナ立尾根登山口がありました。この裏の沢が水場になっていて、2リットルほど汲んで登る事にします。 ブナ立て尾根登山口
 NO12からNO0までの指標></A></TD>
        <TD class=  足下には、0から12番の指標が示されていた。 
 ブナ立尾根登山口からすぐの所に、まるで高層建築の足場のような階段がありました。この先の厳しさを予感させるような階段です。 足場で作った階段
急登は続く  案の定初っぱなから急登の連続です。息が抜けないほどの急登になっていた。
 12-11-10-9番目の権太落としにやって来ました。この指標を頼りにペースを守って登って行く。 9番権太落とし
 三角点  2.209mの三角点(4番)まで来ました。ここに来るまで若い登山者達に抜かれながらもやっと来ました。
 ここでは一人で登って来た京都の関さんと話をしながら15分ほどの休憩を取りました。
 3番の指標では、北側に青空と稜線が見えてくる。 崩落地点
 烏帽子小屋  11時20分、烏帽子小屋に到着です。今日の宿の予約を入れてのんびりと昼休憩を60分ほどした後、烏帽子岳に向かいます。
 ニセ烏帽子岳までは15分ほどで来ました。ここからの烏帽子岳は花崗岩のオリベスクが見事に屹立しています。 ニセ烏帽子岳から烏帽子岳を望む
 カニのヨコバイ  山頂直下では、縦のクサリとカニのヨコバイのクサリがあり、ひとり1人慎重に渡って行きます。
 13時40分。烏帽子岳山頂です。山頂は狭いのですが、大阪から来た女子と3人だけだったので、のんびりと写真を取り合います。 烏帽子岳山頂
 烏帽子岳山頂  山頂脇の大きな岩から写真を撮って貰いました。
 明日登る三ッ岳から野口五郎岳方面を眺めて20分ほどのんびりしていると、あとから登って来た14名の団体さんがワイワイときたので早々に退散しました。
 後は、烏帽子小屋にて目の前の赤牛岳からの稜線をビールのつまみに眺めながら飲んでいると、時間の経つのも忘れてしまいます。
烏帽子岳山頂から三ッ岳を望む

烏帽子岳−水晶岳鷲羽岳 

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