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 深田久弥著 「日本百名山」より、
 
なるほどこれは大きい、とつくづく思ったのは、九重山の上から、祖母山の上から、眺めた時であった。阿蘇より高いそれらの山から陥没火口を覗き込むことが出来た。その中央に立っているいわゆる阿蘇五岳も数えることが出来た。しかし、私がさらに驚いたのは、そのカルデラよりも、環をなした外輪山の外側に広がる裾野の広さであった。それは九重や祖母の下まで来ていた。
山行状況
日程 22年5月23日 入山地 仙酔峡登山口
メンバー 大島・Y 行動時間
(休憩含む)
4時間05分
(25分)
コース及びタイム
仙酔峡登山口6:05-中間点7:00-仙酔尾根分岐8:00-8:20高岳8:25-8:50中岳8:55-9:15爆裂火口展望所9:20-火口東駅9:30-仙酔峡登山口10:10-防中温泉12:00-横浜
5月22日 5月23日 
祖母山 阿蘇山

 阿蘇山は、4月中旬まで噴火警戒レベル2と噴煙が上がり登山も出来ない状態だったのが、嘘のように静かで噴煙もほとんど見えない。4月まで人も寄せ付けないほどの状態だったとは思えないほど不気味に静まり返っていた。

 昨日は、祖母山に登った後、JR阿蘇駅近くの防中温泉に入り、道の駅阿蘇にて車中泊をした。仙酔峡駐車場は道の駅阿蘇からは30分ほどと近いので、明るくなってから登山口駐車場までやって来た。正面が高岳で一段下がったところが中岳だ。3年前に来た時には、右の建物の後ろから噴煙が上がっていて登山口にはバリケードがあったが、今回はそれもなく、静かな朝であった。
 6時過ぎ、駐車場の東側にある仙酔峡尾根ルート登山口から登り出して行く。仙酔峡はミヤマキリシマの群落で有名のようだが、この辺りはすでに盛りは過ぎて、ところどころに残り花が咲いていただけだった。
 仙酔峡登山口駐車場を下に見て登る。舗装された道が終わると仙酔峠のようで、高岳登山口のポールが立っていた。
 
 登ってしばらくは低木が生い茂っていたが、直ぐに木々も無くなり溶岩だらけの岩尾根になってきた。
 足下はしっかりとしてザレタ所はなく、黄色のペイントで矢印があるので歩きやすい。溶岩台地の岩尾根にある数少ない道標。
 
 中間点に丁度7時。その先から少しづつ急な岩場になってきた。それでもゴツゴツしているが歩きやすい。
 
 唯一のロープです。ここだけ気を付けて登れば問題なく登れます。
 
 山頂稜線の直下では、登ってきたなと感じるほどの結構な高度感です。仙酔尾根分岐にも丁度8時到着でした。
 
 仙酔尾根を登り切った南側には、高岳火口が口を開けていました。
 
 高岳東峰に行くつもりで少し東に足を進めるが、阿蘇カルデラ北部の眺望の先には九重山がかすかに見えるだけだ。高岳東峰はあきらめて、高岳に向かうことにした。
 8時15分、高岳頂到着です。曇り空であまり天気も良くない。それでも3年ぶりの阿蘇最高峰にやっと着きました。
 高岳から見える火口には、ミヤマキリシマが咲いているはずとの事だったが、残念ながら咲いていないようでした。夫婦で登る日本百名山は、97/100座になりました。
 山頂では、写真を撮っただけで次の中岳へ向かいます。ここまで来てやっと噴煙が見えるほどでした。下って行くと砂千里方面からの尾根道が見えて来た。
 30分ほどで中岳山頂に着いた。ここからの噴火口が凄い!今にも噴火しそうな火口には少しの噴煙だけだで静かだ。
 
 中岳から下り火口壁へ向かうが、火口壁から仙酔峡登山口への登山道が見えて来た。火山灰で灰色になった火口丘も凄い。
 
 爆裂火口展望所が目の前まで来た。展望所下の火口縁もダイナミックだ。
 
 爆裂火口展望所からの火口は何度見ても凄い!。火口の向こう側ロープウエー駅辺りには、工事車両だろうか?観光客は入れないはずだ。噴煙の左奥には烏帽子岳のようだ。
  トイレ
 登山道わきには、噴火に備えた避難シェルターが沢山ある。登山道には大きな噴石が落ちたのだろう、潰れた岩がめり込んでいる。仙酔峡からのロープウエー駅が廃墟となっていた。
 
  ロープウェーを支えるコンクリートの大きな支脚も朽ち果てている。そのロープウェー沿いに登山道はあり、そのまま下って行く。
 
 仙酔尾根を真横から見ていると、岩尾根の急登が良くわかります。その向こうにはゴツゴツと切り立った鷲ヶ峰が見える。10時10分、仙酔峡登山口駐車場まで降りて来ました。この時間には駐車場は賑やかになってました。 
 
 仙酔峡からの帰り道の草原には、放牧された牛がのんびりと草を食んでいる。JR阿蘇駅近くにある日帰り風呂の防中温泉夢の湯にて、しばし露天風呂です。なにしろ安い(JAF割で300円)のんびりしました。
 今回の阿蘇山で夫婦で登る日本百名山97/100座になったが、残りは南アルプス3座が残ってます。最後の最後は厳しい登山になりそうですが、出来れば今年中に完登したいものだ。

                       祖母山-阿蘇山

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