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 深田久弥著 「日本百名山」より
 明治21年(1888年)7月15日の朝、磐梯山は大爆発した。噴き上げた濃い灰のため、しばらくは四方暗黒、遠くから眺めると、柱状をなした煙の高さは磐梯山の3〜4倍に達した。やがてその煙は傘のように拡がって、大空を覆ったという。キノコ雲の実演であった。ただその灰の中にストロンチウムはなかった。
山行状況
日程 2018/9/20 入山地 八方台登山口
メンバー 村田 大島 佐藤 武井
曽根 筒口 長谷川 斉藤
行動時間
休憩含む
4時間05分
コース及びタイム
休暇村・裏磐梯-八方台登山口8:55-中ノ湯跡9:25-10:25弘法清水10:30-10:55磐梯山11:10-11:30弘法清水12:00-中ノ湯跡12:40-13:00八方台登山口14:00-南会津湯野上温泉16:00
9月19日 9月20日 9月21日
安達太良山 磐梯山 大内宿

 長谷川さんの送別登山二日目である。昨日の安達太良山は、若い人が「喜多方ラーメンに行きたい」ので、往復ロープウエィを使用して、短縮ルートのピストンでさっさと下山してきたが、結局喜多方に行けなくて、休暇村の部屋の中で早めに宴会となり、飲み過ぎることになった。

 磐梯山の八方台登山口は、休暇村からは近いので朝ものんびりと食事を摂り、8時過ぎの出発となった。
 磐梯山も昨日の安達太良山同様に、案外楽なコースとなっているが、安達太良山が久しぶりの登山で「足が痛い、筋肉痛だ!」と早くも牽制している者が出てきた。

休暇村・裏磐梯 八方台登山口
 八方台登山口の広く大きい駐車場には、他県ナンバーの車が多く止まっていた。磐梯ゴールドラインの道路を横切り、磐梯山の看板を左に見ながらブナ林が続く森の中の登山道を緩やかに登って行く。
八方台登山口 緩やかに登って行く
 30分ほどで、元温泉の朽ち果てた建物がある中ノ湯跡までやって来た。ここで3人が「足が痛い。これ以上は無理だ」とリタイヤ引き返すと言い出す。3人ならば間違えなく登山口まで帰れるだろうと、残りの5名で磐梯山を目指すことにして先を急ぐ。
中ノ湯跡 >
 中ノ湯から先は、湿地に敷かれた木道を進むと、本格的な登山道となり急登になる。小さなアップダウンを繰り返して山腹を登ると、北側に開かれた展望が良い場所に出る。目の前に檜原湖の大きな湖が見え、明治の大爆発で堰き止められて出来た小さな湖も多く見られた。
展望台
 更に登ると、お花畑との分岐を過ぎ弘法清水まで来た。以前に来たときには、手前のお茶屋さんしか無かったが、奥には新しいお茶屋さんが出来ていた。弘法清水はその名の通り湧水が湧き小休止には丁度良い。
 小休止の後、山頂を目指して登るが、山頂直下では北側が切れ落ちた崖が見えて来た。やはり、前回の登山時にはガスが濃くてこの辺りの山容が全く見えなかったので、爆裂火口の一端を眺められて改めて納得した。
弘法清水
 弘法清水からは、山頂までCT30分ほどの急登が続くが、山頂に近づくと左右に展望が開けて、絶景を見ながらの登山となる。磐梯山山頂には、磐梯明神の石の祠が猪苗代湖側の南を向いて立っていた。今日は快晴とはいえなかったが、眼下には猪苗代湖が見え、稲刈り前の黄金色の田んぼが見事だった。
 今回リタイヤした3名は、私たちが登って入る間に、気楽に車で裏磐梯でお土産物を探し回っていたようである。
 磐梯山山頂へは、若い5名のみの登山となったが、その分ペース配分に気を使わず元気に山頂まで登り、送別登山を堪能する事になった。
磐梯山 磐梯山
 下山後は、磐梯ゴールドラインの途中にある、福島のお酒で有名な「酒蔵・栄川」に寄りお土産物の日本酒を買う。今日の宿は、南会津の湯野上温泉なので、会津若松市内を抜けて行くが、途中雨になってしまう。予定では若松城を見てから宿まで向かうつもりが中止をして、市内にある「酒蔵・廣末」に寄ってから、湯野上温泉・いなりやに向かう。
酒蔵・栄川 酒蔵・広末
  南会津湯野上温泉は、浅草から東武鉄道に乗ると、鬼怒川温泉や湯西川温泉を経て、会津鉄道につながり会津若松まで行く途中にあるが、今回初めて会津若松から日光に抜ける会津街道を通り、湯野上温泉いなりやまでやって来た。
 いろりの似合う掛け流し温泉民宿で、料金は安い割に料理は食べ切れないほど出て、酒を飲むのも忘れるほど食べ過ぎた夜でした。
 銀玉水 銀玉水

安達太良山−磐梯山−大内宿 

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