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巻機山山頂

 深田久弥著 「日本百名山」より、
 明治二十何年かに、莫大な費用をかけて、越後と上州とを結ぶ街道がつけられた。それは越後側の登川最奧の部落清水から、清水峠を越えて、谷川岳連峰の東西を辿って城主側に下るものであった。盛大な竣工式が挙げられたが、それから数年後に、雪崩に壊されて廃道となった。今でも所どころにその道の跡が残っている。
 上越線が計画されたときも、この旧清水峠を通じるものと、現在の線路と二つの案があったそうである。もし前者が採用されていたら、上越国境の中でもあまり人に登られていない檜倉山、柄沢山、米子頭山、巻機山の連峰が、もっと世に現れただろう。これらの山々の中で、最も高く、最も立派なのが巻機山である。

山行状況
日程 2016/8/13 入山地 桜坂駐車場
メンバー 大島・Y
行動時間 8時間15分
コース及びタイム
横浜-4:15桜坂駐車場5:20-6:20五合目・焼松6:25-7:10六合目展望台7:15-7合目ガレ場7:55-八合目8:35-ニセ巻機8:55-9:00巻機山避難小屋9:05-巻機山9:30-巻機山本峰9:45-10:00巻機山10:40-巻機山避難小屋10:50-ニセ巻機11:00-七合目ガレ場11:55-六合目展望台12:10-五合目焼松12:40-13:35桜坂駐車場14:00-日帰り温泉・見晴らしの湯-越後駒ヶ岳・枝折峠17:30
巻機山地図(55座)

 8月に入り、お盆休みの前に一回山に行きたいと話していたが、天気の様子を見ているうちに13日(土)14日(日)になってしまった。行きは良いが帰りの渋滞が心配だと言いながら、出かけることになった。更に、今年に入ってからの遠い山は前夜泊での登山にしていたが、急遽決まったため夜中の出発となってしまった。
 今回は、巻機山を登った後、日帰り温泉に入り越後駒ヶ岳の枝折峠へ明るいうちに移動する予定なので、5時頃にはスタートしたいと、関越道を北へ向かった。

桜坂駐車場  夜中の1時に横浜を出る。今年に入り初めて夜中の運転である。それでも関越道は明るく3車線で走りやすい。
 塩沢石打ICを降りると真っ暗な田んぼの間を山へ向かって走る。巻機山キャンプ場を過ぎるが、真っ暗い中桜坂駐車場がなかなか見えてこない。やっとトイレらしき建物に到着した。
 トイレの前に登山届け用の台と鉛筆が置いてあります。
 明るくなって来た5時20分ごろ駐車場をスタートした。駐車場の奧に、ヌクビ沢コースと井戸尾根コースの看板が立っていて、私たちは井戸尾根コースから登る事にした。 井戸尾根コース
粘土質の登山道  登って行くと、粘土質の登山道が目立つ、雨が降ったら滑りそうで、特に下りは気をつけないといけない。
 のんびり一時間ほど登ると目の前が開けて来た。五合目焼松で休憩している人達がいたが、案外狭いので早々に登り始める。 五合目焼松
六合目ブナ林  ブナの林が続いている。案外細いのだが、これでも数十年経ているようだ。
 六合目展望台まで来た。ヌクビ沢と天狗岩が見える。ヌクビ沢ではゴーゴーと水の流れ落ちる音が涼しさを運んできた。 六合目展望台
 七合目ガレ場  七合目のガレ場に出てくると、森林限界のようで、ニセ巻機山が見えてくる。
 八合目では、「植生復元中」の場所があり登山道にはトラロープが張られていた。 8合目・植生復元中
ニセ巻機   八合目の急登をやっと登ると、ニセ巻機山の標識が立っていた。
 目の前には、山名標識のある御機屋から巻機山の最高地点がガスの間に見え隠れしていた。
 ニセ巻機山から一旦下る。前には巻機山への木道と割引岳が見えてくる。 割引岳
巻機山避難小屋  ニセ巻機山から10分で巻機山避難小屋まで来る。2階建ての小さな小屋だが40名も泊まれるそうだ。
 避難小屋では小休止しないでそのまま巻機山まで登って行く。振り返って写真を撮るが、ニセ巻機山の姿・形が良い。 巻機山へ最後の登り
 巻機山山名標識  避難小屋から25分で登って来た。巻機山最高地点では、植生保護のため巻機山の山名標識を建てられないため、ここに建ててあるようだ。
 とりあえず最高地点まで行くことにした。途中には池塘もありのんびりと緩やかに登って行く。 巻機山本峰
 巻機山本峰ケルン  最高地点には、ケルンだけが立っていた。このケルンの脇、柵の中が巻機山本峰のようだが、現在は中に入れない。
 
 ケルンからニセ巻機山と登って来た木道が見えるが、牛ヶ岳方面はガスの中であった。 巻機山本峰ケルンからの眺め
 巻機山にて   山名標識のあるところまで戻り、昼食休憩とするが、またガスが出てくる。雨の心配は無いのでのんびりと休憩し下山する事にした。
  下山後、次の越後駒ヶ岳に向けて行く途中にある、日帰り温泉「見晴らしの湯こまみ」により汗を流す。大人600円だが、70才以上は500円ということで2人で1.100円支払う。
 今日のカミさんは、あまり食事を摂らなかったので下山途中にシャリバテで動けなくなったため、枝折峠へいく途中に夕食をしっかり摂ろうと中華料理の店に入り食べてから、枝折峠へ向かった。

 枝折峠の新しい駐車場には、明日の登山の為に3〜4台が停まっていて、同じように車中泊するようだ。
 1.065mもある枝折峠だが夜は暑い。下界と同じようであった。
日帰り温泉見晴らしの湯

巻機山−越後駒ヶ岳 

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