深田久弥著 「日本百名山」より、 私が登ったのは3月の始めだった。山の上にはまだ雪があったが、吉野の春の息吹はもうそこそこに這い寄っていた。最高点の秀ヶ岳(日出ヶ岳)の頂上に立った時、素晴らしい天気に恵まれた。すっかり晴れて、西の方大峰山脈の峰々を一つ一つ数えることができ、東を振り返れば、すぐ眼下に尾鷲の入り江を、小さな島々まではっきりと望むことができた。たった一度でこんな快晴に恵まれたのは、私の精進がよかったからでなく、選んだ季節が雨期を外れていたからであろう。 |
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夜中の新東名高速を始めて走るが新しい道路だけにキレイで走りやすい。しかし、車のナビは3年前のだが新東名が点線となってSAやICを表示しない。それでも三ヶ日まではわかりやすく問題はなかった。伊勢湾岸道路を経て名阪道路には入り、天理の手前から吉野方面に走る。 大台ヶ原は吉野熊野国立公園に属し、屋久島と並ぶ日本でも最も雨の多い地帯です。又、冬期には入山が制限されていて、今年も4月の後半からの入山となっていたようです。 |
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一般道から20キロも大台ヶ原ドライブウェーを走り駐車場にたどり着く。広い駐車場の入り口には立派な一枚岩の石碑が迎えてくれた。 | |||||||||||||||||||||
立派なビジターセンターもありましたが、梅雨時の平日のせいか車も数台しか駐車していませんでした。 連休や夏休みには大勢の観光客が来てこの大きな駐車場もはみ出るほどの賑わいになるようですが、今日は閑散として静かな山歩きが楽しめそうです。 |
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ビジターセンター脇の登山道から入り、日出ヶ岳を目指して行きます。今日は長距離ドライブで疲れているが、3時間ほどの周回コースで高低差もあまりないので、のんびりと行きたいと思います。 | |||||||||||||||||||||
左手に大台荘を見て、針葉樹林のほぼ平らな散策路を歩いて行きます。 歩きやすい道となっており、連休中には大勢の観光客で賑わうのが目に見えるようです。 |
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しばらく歩くと、水場がありその先からはキレイに整備された石段となっていて、少しづつ登りとなっていました。 | |||||||||||||||||||||
分岐に突き当たり、一旦左の日出ヶ岳に登ります。この展望台までは急な階段となっていました。 | |||||||||||||||||||||
梅雨の晴れ間と言うこともあり、晴れてはいたが遠くの山々には雲がかかり展望は望めませんでした。 | |||||||||||||||||||||
正木峠までは木道が整備されて歩きやすい道となっていた。木道の両側にはシロヤシオのトンネルです。しかし、すでに咲き終わっている中、一輪二輪のシロヤシオが咲き残っていた。 | |||||||||||||||||||||
正木峠の山頂は、針葉樹林の立ち枯れが進み、トウヒの立ち枯れと一面のミヤコザサ原になっていました。 | |||||||||||||||||||||
1959年(昭和34年)に近畿地方を襲った伊勢湾台風が森林を破壊して地表に日光が差し込むようになり、コケ類が衰退してミヤコザサが繁茂し始めたためである。と山頂の掲示板に書いてあった。 | |||||||||||||||||||||
正木ヶ原はミヤコザサの草地がひらけており、立ち枯れしたトウヒの風景が現れます。 | |||||||||||||||||||||
更に10分ほどで東屋が見えてきました。 | |||||||||||||||||||||
牛石ヶ原に出てきました。まず目に入ったのは神武天皇の銅像と石碑でした。 この銅像は深田久弥氏が訪れた時にも「神武天皇の銅像が立っていた」と書いてあるが、その時と同じものだとは思えないほど新しく見えました。 |
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一面のミヤコザサが広がる牛石ヶ原の向こうに、鹿の親子がピョンピョン飛び跳ねてササ原を横切って行きました。 | |||||||||||||||||||||
大蛇ーにやって来ました。断崖絶壁の上にあり、大蛇の背に乗ったようなスリルを味わえます。眼前には大峯山系のパノラマが広がります。 この岩の尖端までは怖くて行けないと、手前にての写真です。 |
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大蛇ー分岐からはシオカラ谷に向かって一旦下って行きます。下る途中にはツクシシャクナゲの群生地帯を下りて行きますが、シロヤシオ同様に花の時期は終わっていました。 | |||||||||||||||||||||
大蛇ー分岐から45分も下ると、シオカラ谷の吊り橋が見えて来ました。その橋を渡ると今度は石段の急登を登り返します。 | |||||||||||||||||||||
急登を登ってくると、薄暗い樹林帯に入り緩やかな登りとなる。右に大台山の家が見えて来た。 | |||||||||||||||||||||
正木峠までは晴れ間も見えていたが、その後は今にも雨が降りそうなので、昼食は大台ヶ原の駐車場の戻ってからゆっくりと昼食休憩を取りました。 | |||||||||||||||||||||
トイレもキレイで落ち着いて事を済ますことが出来ます。 しかし、その後が大変でした。前輪がパンクです。あわててパンクしたタイヤを交換しました。最近の緊急タイヤは頼りないので、街道に戻りパンクの修理をしてくれるところを探しましていると、JAFの車がある修理やさんがあったのでパンク修理をお願いし直してくれました。ちなみに最近JAFの会員になったばかりだったのですが、無料にて修理してくれました。これで横浜までは一安心です。 |
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道の駅・吉野上北山まで来ました。川向こうの日帰り温泉・薬師湯(入浴料500円)に入りました。この温泉が素晴らしく、山の疲れを癒してくれました。 | |||||||||||||||||||||
薬師湯にて夕食を摂り、ビールまで飲みました。そのまま道の駅・吉野上北山の駐車場にて車中泊でした。 | |||||||||||||||||||||
大峰山へ |
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