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<山梨百名山>

山行状況
日程 2022/9/12 入山地 奈良田
メンバー 大島 行動時間
(休憩含む)
11日 2時間20分
12日 9時間30分
コース及びタイム
11日 奈良田8:40-9:25広河原9:40-白根御池分岐10:00-10:32第1ベンチ10:35-11:05第2ベンチ11:10-白根御池小屋12:00
12日 白根御池小屋3:30-草すべり分岐4:55-小太郎山分岐5:15-前小太郎山6:20-6:45小太郎山7:05-前小太郎山7:30-8:40小太郎山分岐8:45-草すべり分岐8:55-9:55白根御池小屋10:20-第1ベンチ11:00-第2ベンチ11:20-白根御池分岐11:39-広河原12:00

 9月8〜10日は、芦安から広河原への林道が崩落して通行止で、奈良田から広河原に入ることにした。11日(日)は白根御池小屋までなので、朝7時前に奈良田に着くと、第1駐車場と奈良田バス停前の駐車場も満車で、路駐も留めるところが無いほどだった。芦安から変更して奈良田から山に入る人たちの車で満杯だ!

 小太郎山は南アルプスにある白根山脈最北の山。北岳から北に延びる小太郎尾根の先にあるピークである。多くの登山者が北岳へ向かう中で、100人に1人くらいが小太郎山へ足を伸ばすほどの、少しマイナーなルートではあるが、展望の良い尾根を歩くのは爽快である。

 11日(日)朝、奈良田湖前の無料第1駐車場に6時30分ころ到着したが、大きな駐車場も中に入るとUターンも出来ないほど満杯で、ウロウロしながら路駐出来る隙間を探してやっと留める。8時41分の奈良田発、広河原行(1400円)に乗るが、さすがにこの時間から乗る人は少なかった。
 9時25分広河原に到着。早いので登山届を書いたりウロウロしていたが、9時40分から歩き出して行く。大樺沢の向こうの北岳が雲に見え隠れしている。
 吊橋を渡り、旧広河原山荘を右に見ながら進み、20分ほどで、白根御池小屋との分岐まで来た。今年は大樺沢ルートが通行禁止との看板が貼られている。白根御池方面は直ぐに急登となり、気合を入れて登り出す。
 展望のない樹林帯の山道を30分ほど登ると広場のような第1ベンチにやって来た。時間が遅いのかベンチには人がいない。その先から木段が多くなってきた。
 第2ベンチにも30分ほどで登って来た。振り向くと青空の中に鳳凰三山の観音岳と薬師岳が見えて来た。
 第2ベンチからは、更に厳しい急登が続いていた。崩落地点を過ぎ、水平移動になって来ると白根御池小屋は近い。
 12時前、白根御池小屋に到着した。朝一で登って来た登山者が、昼食を摂り三々五々北岳方面に登り出して行く。
 テント場の受付(1000円)をして場所を探す。まだ誰もテントを張ってない白根御池の周りを探すが、傾斜や凸凹で場所が悪い。池のほとりで絵にはなるが、寝るには最適では無い。
 小屋の前の平らな場所を選び、ツェルトを張る。今まではステラリッジテントを持って登ったが、年を取り重たくなってきたので、ファイントラックのツェルトUワイド(約400g)に変えて持ってきたが、天気ならば結露も無かった。湖畔のテン場は、その後テントが増えて来たが、日曜ということもあり、その後も満杯にはならなかった。
 12日未明、隣近所でガサガサとうるさい。4時ごろ出発と思っていたが、2時半には目が覚めてしまい片づけを始める。寝袋やマットを終い、アタックザックに合羽や行動食を入れてからツェルトを畳み、準備完了。3時30分、真っ暗な中、北岳への草すべり登山道をヘッデンの明かりを頼りに登り出して行く。
 御池から小太郎尾根の取り付きまでのコースタイムは3時間となっている。かなりの急登だがザックは軽いので気は楽だ。 4時半を過ぎたころだろうか、鳳凰三山の東から少しづつ明るくなってきた。4時55分、大樺沢二俣との分岐まで登って来たがまだ暗い。
 5時を過ぎると明るくなり、ヘッデンの灯りも消して登る。小太郎山分岐に到着。御池から2時間も掛からずに登って来た。
 薄明るい中、小太郎尾根とその先の甲斐駒ヶ岳を正面に見ながら、最初は下って行く。鳳凰三山・薬師岳の右から朝日が登って来た。左には地蔵岳のオリベスクも小さく見える。
 仙丈ヶ岳が朝日を浴びて赤く染まってきた。しばらく下るとガレ場に出てくる。道が不明瞭だが、尾根道は真っすぐ続くので間違いはしないが、慎重に進む。
 ハイマツ帯に入ると、大量のマツの実が落ちている。ホシガラスが食べたのだろうか?。登山道はその後も狭い尾根道や崩落地点を過ぎながら進む。
 前小太郎山へは一旦下り、ガレ場の道を登り返すと、小さな金属製の看板に「前小太郎山」の標識がある。
 小太郎山はまだ先だ。下った先には樹林帯があり、登り返すと山頂手前は低いハイマツとなり眺めが良くなる。気持ちよく稜線を歩いて山頂直下の広場に出ると、その先の高台の上が山頂だ。
 周りの眺めは抜群で、日本百名山だけでも、仙丈岳、甲斐駒ヶ山、鳳凰三山、富士山、北岳が間近に見えている。そのど真ん中にいる。気分は爽快だ。
 北には、白い山頂の甲斐駒ヶ岳。手前には7月に登って来たアサヨ峰。左の尖峰は鋸岳。東には、鳳凰三山と右には富士山。
 山頂では、20分ほどの休憩で、パンを食べのんびりしていると風が冷たい。北岳を正面に見て稜線を登りながら下山することにした。帰り道には2名の登山者とすれ違ったが、北岳への登山者と比べて少なく静かな山歩きになった。
  朝方の稜線歩きでは気が付かなかったが、チングルマの紅葉が始まっていた。小太郎山分岐まで戻ると、北岳へ登る人たちや、逆に肩の小屋から下る人たちで賑やかだ。草すべり分岐から御池小屋へ戻る。
  草すべりの急坂では、ナナカマドが赤く実をつけていた。暗いうちは寒いくらいだったが、日が昇るとまだまだ暑いので、北岳に登る登山者は日陰で休み休み登っている。やがて、御池のテント場が見えて来た。
 御池小屋には、10時前に戻って来た。快晴の天気で下山するのがもったいない気がするが、500円のコーラを飲み休憩後、14時30分の奈良田行きバスに乗るために下山する。12時丁度に広河原まで戻り、新しくなった広河原山荘にて、日帰り温泉と思ったが、シャワーしかないとの事。シャワーを浴び、ラーメンを食べて、バスを待つことにした。
 山梨百名山も、今回で96/100座となったが、残りの山が手強い。間ノ岳、農鳥岳、笊ヶ岳が残っている。無事に完登出来るでしょうか?。

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