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連休中は天気が良い。以前から気になっていた和名倉山に行こう。4月頃までは雪が残り、年寄りには厳しいとカミさんに怒られるので、5月に入り行こうと決めた。しかし、ガス代高速代も高いので、前日の岩崎山から京戸山をセットにして登ることにした。
和名倉山（わなくらやま）は埼玉県秩父市にある標高2,036mの山で、奥秩父の山の一つ。別名白石山（しろいしやま）。国土地理院の地形図には白石山とあるが、和名倉山が古くからの秩父側の呼称である。日本二百名山に選定されている。 |
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| 昨夜、奥多摩にある道の駅たばやまにて車中泊した。三ノ瀬の民宿みはらしに前日電話して駐車場を借りたので、4時35分駐車した。将監登山口は民宿みはらしの直ぐ下にあるので、分かりやすい。 | ||||||||||||||||||||||
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| 登山道入口からしばらくは沢沿いの林道を歩き出し、5時ごろ牛王院下に着く。傾いた標識を見ながら七ツ石尾根を登り出す。急登はなく歩きやすい道が続き、牛王院平が近づく頃には朝日が登って来た。 | ||||||||||||||||||||||
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| ピークになると、広い牧場のような場所に出た。昔は放牧でもしていたように広い。後ろを振り向くと富士山に朝日が当っていた。 | ||||||||||||||||||||||
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| 6時10分に山の神土に到着した。ここからが本番である。朝方は2℃だったので上着を着こんでいたが、一枚脱いで歩き出して行く。事前の情報だと、ここからの笹藪漕ぎが朝露で濡れそうだとの事であったが、朝露も無いのでカッパ等の藪漕ぎ対策は必要無かった。 | ||||||||||||||||||||||
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| 笹の藪漕ぎも30分ほど続いたが、藪漕ぎを抜けると展望が広がっていた。南の富士山から竜喰山、飛龍山方面が見える。 | ||||||||||||||||||||||
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| 目の前がリンノ峰のようだ。ここは山頂手前から西側を巻いて進む。その先では、チワワのアーロン君が足早に私を追い抜いて行く。小さい体で機敏に段差を駆け抜ける。 話を聞くと槍ヶ岳にも登ったとの事。この後あっという間に去っていった。 | ||||||||||||||||||||||
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| シャクナゲのトンネルが近づくと、西仙波が近い。西仙波は岩稜帯の中にあるが、シャクナゲや雑木に囲まれて高さを感じない。 | ||||||||||||||||||||||
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| 更に20分ほどで東仙波手前の岩稜帯に出て来た。ここからの展望も良い。振り返ると左には西御殿岩から笠取山が見えていた。 | ||||||||||||||||||||||
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| 東仙波が目の前に見える。刈り込んだような笹原の上に山頂がある。山頂手前から歩いて来た岩稜帯を振り返る。 | ||||||||||||||||||||||
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| 7時35分。東仙波に到着した。ここまで丁度3時間だ。埼玉百名山の青い山名標識もあった。ここでどっちに行くのかと後から来た登山者と話をしたが、こちらの山名標識方面だと言い、その登山者は真っすぐ進むが、「踏み跡が無い」と戻って来たので、あっちだこっちだと登山道を探す。結局、左に折れた北側に踏み跡があり、そこを下る。 | ||||||||||||||||||||||
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| 山頂から下ると、小さなピークの向こうに和名倉山のなだらかな山頂が見えて来た。一旦下り登り返すと、西側には甲武信ヶ岳方面の山々が青空に映えていた。 | ||||||||||||||||||||||
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| 東には、雲取山から奥秩父の山々が見える。小さなピークを幾つか越えて、緩やかに下って行くと、踏み跡が薄くなり先行した登山者がリボンを探してウロウロしている。（広い尾根の西側に登山道はあった。帰路に気が付く。往路は左側、復路は右側になる） | ||||||||||||||||||||||
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| 川又分岐まで来たが、最低鞍部から少し登った所にあった。ここの目印まで4人でウロウロしていたが、やっとひと安心する。ここからは明るい林の中を二瀬分岐まで緩やかに登る。 | ||||||||||||||||||||||
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| 二瀬分岐に9時5分。東仙波から1時間25分かかる。山頂から降りてきたアーロン君とすれ違う。 健脚のアーロン君にはみんなビックリしてたが、下りは尚速かった。 | ||||||||||||||||||||||
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| 二瀬分岐からは、明るい林をほぼ水平移動です。しばらく歩くと和名倉山の小さな標識がある。山頂はもう少し先のようだ。 | ||||||||||||||||||||||
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| 明るい林の中から雑木林の薄暗い中を少し進むと、展望のない8畳ほどの広場の中に和名倉山の山頂があった。9時20分到着した。4時間45分かかる。帰路は休み休み、民宿みはらしに向かいピストンで帰る。 和名倉山へは、将監小屋から登る人たちもいて、話を聞いたが、60張りものテントが張られて林道にはみ出すほど賑わいだったようだが、和名倉山へ登る登山者は、9時間も山の中にいて10数名しか会わないほどの「秩父の秘境・和名倉山」は、歩きがいがあり秘境感を味わえる山だった。 |
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