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深田久弥著 「日本百名山」より 
 山の名前には、冠だの、烏帽子だの、頭にかぶるものの名称を取ったものが多い。同じ笠にも、編笠山や遠笠山や衣笠山などがあるが、やはり一番多いのは単なる笠ヶ岳である。・・・それらの多くの笠の筆頭に挙げられるのは、北アルプスの笠ヶ岳である。そしてこの山ほどその名に忠実なものはない。どこから望んでも笠の形を崩さない。遠い立山から見ても、近い穂高から見ても・・・すぐそれと指摘出来る、文字通りの笠ヶ岳である。
山行状況
日程 21年10月2~4日 入山地 新穂高登山口
メンバー 大島・Y 行動時間
(休憩含む)
2日 6時間40分
3日 6時間45分
4日 7時間10分
コース及びタイム
2日 新穂高無料駐車場6:50-新穂高登山センター7:00-笠新道分岐8:05-8:15ワサビ平小屋8:25-9:35秩父沢出合9:50-イタドリ沢10:30-11:10シシウド原11:30-12:15鏡池12:25-鏡平山荘12:30
3日 鏡平山荘6:15-7:10弓折乗越7:15-弓折岳7:30-大ノマ乗越7:50-大ノマ岳8:35-9:25秩父平9:35-11:00抜戸岳11:20-笠新道分岐11:30-抜戸岩12:15-13:00笠ヶ岳山荘13:25-13:40笠ヶ岳14:15-笠ヶ岳山荘14:30
4日 笠ヶ岳山荘6:00-抜戸岩6:30-笠新道分岐7:10-8:15杓子平8:30-11:55笠新道分岐12:05-新穂高登山センター13:00-新穂高駐車場13:10

 今回の笠ヶ岳は、台風16号が関東地方を通過した後の台風一過を期待して行く事にした。その為に、10月1日(金)午前中の大雨が降る中、ワイパーを早回ししながら16号から中央道に入るが、笹子トンネルを抜けたら雨も止んでいた。16時過ぎに新穂高無料駐車場に到着したが、大きな駐車場は満杯に近い状態の中、やっと駐車して車中泊をした。

新穂高無料駐車場 新穂高登山センター
 10月2日(土)昨日の台風16合の影響か雲が多い朝となっていた。早立ちの登山者たちは暗いうちからガサガサと動き出していたが、今日の私たちは鏡平山荘までの行程のため、7時ごろ出発予定でのんびりと朝食を食べてから動き出す。150台は駐車できる大きな駐車場もすでに満杯。その横を通り過ぎて、新穂高登山センターを7時に出発した。
登山口ゲート 笠新道分岐
 大勢の登山者と一緒に歩き出す。12~13分でゲート脇を通り、沢沿いの林道を緩やかに登る。約1時間で笠新道の登り口までやって来た。この時間ここから登る登山者はいないようで、私たち同様多くの人たちは、ワサビ平小屋方面に歩いて行く。
ワサビ平小屋 左股林道出合
 8時15分、ワサビ平小屋に到着した。のんびり登山なので小休止を取りながら歩いて行く。左股林道分岐からは鏡平山荘方面の本格的な登山道に入って行く。この時間には朝方の曇り空も晴れに変わり青空が見えて来た。
小池新道 小池新道
 しばらくは沢沿いの登山道を歩いて行くと、小池新道とペイントされた印が出てくる。しっかりとした登山道で大きな石を積み上げ整備が行き届き歩きやすい道が続く。
秩父沢 秩父沢
 遠くに秩父沢の長い河原が見えて来た。木の橋が架かる秩父沢の周りには多くの登山者が休憩している。涸沢に行く途中の本谷橋のようだ。
シシウドヶ原
 秩父沢からは、下枯れ沢、上枯れ沢等の小さな沢を渡りながら、11時10分シシウドガ原まで登って来た。天気も良く快晴の土曜日でもあり、大勢の登山者でここも一杯です。
鏡平まで500m
 シシウドガ原からも緩やかに登り、「鏡平まで500m」。鏡池手前ではナナカマド等の紅葉がキレイだ。
鏡池 鏡池
 12時15分。鏡池まで来た。午前中は槍・穂高に雲がかかり見えなかったようだが、青空の中、素晴らしい光景になっていた。
鏡平山荘 鏡平山荘
 鏡平山荘に到着しました。受付を済ませてから、ビールで乾杯をして眼の前の槍・穂高を見ながら、昼食を摂る。この山荘もコロナ対策はしっかりしており、部屋の中のパーティーションは勿論、うるさいほど徹底していたので快適だった。
弓折乗越への登り 槍ヶ岳の横から朝日が登る
 翌日3日は、6時過ぎに出発する。眼の前の弓折乗越まで登る途中に槍ヶ岳の脇から朝日が登って来た。今日も快晴の一日が始まる。
弓折乗越 弓折岳
 1時間弱で弓折乗越まで登る。ここからは、右の双六小屋方面に行く人たちが多いが、私たちは左の弓折岳方面に行く。15分ほどで弓折岳まで来た。ここからは下りだ。
大ノマ乗越まで下り 大ノマ岳への稜線歩き
 弓折岳から大ノマ乗越まで約100mほど下って行く。目の前の大ノマ岳までの登り返しがキツイが稜線まで出ると、しばらくは槍・穂高を左に見ながら歩く。
秩父平への下り 秩父平
 大ノマ岳の少し先にある展望の良い場所で小休止を取り、秩父平まで下って行く。秩父平は大ノマ岳と秩父岩との鞍部にあり、休憩場所にも最適だ。
黒部五郎岳が目の前に 笠ヶ岳への稜線
 秩父平からは25分ほど急登を登ると、目の前には黒部五郎岳と薬師岳が見えてくる。そこから更にハイ松の間を20分ほど登ると笠ヶ岳への長い稜線が見えてきた。
笠ヶ岳への稜線歩き 抜戸岳
 目の前の笠ヶ岳を見ながら長い稜線を歩き、抜戸岳分岐から登り、11時、抜戸岳(2813m)に到着した。百高山ゲットです。
抜戸岩 笠ヶ岳が近づく
 抜戸岩の間を抜けて行くと、笠ヶ岳が目の前に大きくなるが、最後の登りが待っていた。
テント場 笠ヶ岳山荘
 テント場まで来たが、そこから15分もかかる。13時丁度、笠ヶ岳山荘にやっと到着です。ビールで乾杯と思ったが、その前に笠ヶ岳に登ることにした。
笠ヶ岳 日本百名山 笠ヶ岳山頂
 笠ヶ岳山荘から屹立する笠ヶ岳を見ると時間が掛かりそうだが、CTは20分とのこと。実際はのんびり登って15分で登る。
杓子平から槍ヶ岳・穂高岳 夫婦で登る日本百名山 笠ヶ岳 95/100座
 目の前の3000m峰の槍ヶ岳・穂高岳が近く、杓子平が一望できた。南には乗鞍から御嶽山が、東には南アルプスの山脈が見え、大展望となっていた。夫婦で登る日本百名山は95/100座になった。
笠ヶ岳 笠ヶ岳山荘
 山頂では、同年代の登山者と話が弾み、写真を撮るのも忘れるほどの時間を過ごす。笠ヶ岳山荘に戻り、槍ヶ岳・穂高を見ながら、テラスにて遅い昼食を摂りビールで乾杯。
大キレットから朝日が昇る 大キレットから朝日が昇る
 4日は、5時45分、南岳と北穂高岳の間にある大キレットから朝日が登ってきた。テント場にも朝日が当たる。
テント場から笠ヶ岳を望む 杓子平へ下る
  6時、笠ヶ岳山荘を出る。テント場から笠ヶ岳を振り返るが、青空の中、朝日が当たりキレイだ。笠新道まで戻り、杓子平まで下って行く。
杓子平の紅葉 杓子平からの笠ヶ岳
  杓子平の紅葉です。杓子平の分岐から笠ヶ岳を振り返る。
笠新道を檄下り 紅葉の笠新道を下る
 杓子平分岐からは、急な坂道を激下りです。さすがに年寄りなので休憩を取りつつ下って行く。
笠新道分岐 新穂高登山センター
 12時前に、笠新道入り口まで降りて来た。13時に新穂高登山センターまで戻り、下山届けを出す。
笠ヶ岳の稜線が見える 日帰り温泉露天風呂
 快晴の笠ヶ岳とその稜線が新穂高から望めます。新穂高駐車場まで戻った後、新穂高登山センター上にある日帰り温泉・中崎山荘に入る。露天風呂からは、今日歩いて来た笠ヶ岳への稜線を見ながら汗を流す。
 台風16号の過ぎ去った青空の中、2泊3日の稜線歩きは大変だったが、素晴らしい展望を見ながらの楽しい登山になりました。
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