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<山梨百名山><都留市21秀峰>

山行状況
日程 2020/4/15 入山地 笹子駅
メンバー 大島 行動時間
(休憩含む)
6時間50分
コース及びタイム
大月駅6:54-中央本線-笹子駅7:10-鶴ヶ鳥屋山登山口7:20-鉄塔7:35-庭洞山8:05-林道8:10-鉄塔8:30-9:20角研山9:30-宝越え9:50-10:55鶴ヶ鳥屋山11:40-黒野田林道12:20-恩六二九石標・唐沢橋分岐12:25-えん堤徒渉12:55-鶴ヶ鳥屋山登山口13:20-クリーンセンター入り口13:25-13:55初狩駅14:35-大月駅

 4月13日(月)に発達した低気圧の影響で首都圏でも一日荒れた天気で、箱根や山梨県では雪が降りニュースにもなっていた。しかし2日後の15日は快晴の登山日和ということで、1300〜1400mの低山雪山ハイクに出かけて来たが、思わぬ積雪にビックリ、低山とはいえ登山は何が起こるかわからない、甘く見てはいけないと肝に銘じながらの登山でした。

 JR中央本線や中央高速道、国道20号(甲州街道)を大月IC、大月駅辺りから笹子トンネル方面に抜けて行くと進行方向左側(南側)に九鬼山(969m)から高川山(975m)、鶴ヶ鳥屋山(1374m)、本社ヶ丸(1631m)と山々が連なっている。共に都留市の北側にあり、大月市との境界の山々でもある。

 コロナ騒動の最中であるので、電車移動は必要最小限として、横浜から中央道を経て大月駅まで車で来る。大月駅前の駐車場に駐めて6時54分の電車で7時06分笹子駅に到着。笹子駅脇の舗装道路から登山口に向かう。今回は角研山からの登山なので突き当たりを右に曲がって行くが、正面突き当たりの道標には、左、鶴ヶ鳥屋山の標識しかなかった。
 今日は快晴、横浜では日中20℃になるとの天気予報が出ていた。線路に沿って15分ほど歩くと左側に登山口があった。
 登山口からすぐに白い標柱があるが、登山道の道標ではなかった。ここはネットの情報では「この先に橋があるが橋を渡ってはいけない。この標柱を右に登って行く事」とリサーチしていたので右折して行くが、知らなければ真っ直ぐ行ってしまうほどわかりにくい。
 登山口より急登が続くが、15分ほどで鉄塔まで来た。更に30分も登って行くと庭洞山(1000m)到着。笹子駅から55分ほどで着く。
 庭洞山からは緩やかな登りとなり、目の前の山には鉄塔が見えているのが角研山ではなさそうだ。JR中央本線からの山々には結構な雪が積もっていたが、あの山の向こうらしい。
 庭洞山から5分ほどで舗装された林道に出て来た。左折した先から右に登り口がある。急登の斜面には九十九折りの道が続いていた。
 振り返って見ると、向側の山々には山頂稜線は雪に覆われていた。真ん中には滝子山、その左には笹子雁ヶ腹摺山のようだ。林道から20分ほどで鉄塔まで来る。ここからは右側に本社ヶ丸が近くに見えて来た。
 1200mほどになると積雪が出てくる。今回は深くての10pほどと軽く、甘くみていたが、これが間違いだと気づくのはもう少し登ってからだった。1250m辺りからは15p、20pと段々深くなり出してくる。
 
 積雪10pと甘く見ていたのでアイゼンを持ってこなかったから、かえって深い雪はよかったが、急斜面の薄い雪には苦労しながら山頂まで登る。山頂近くは大きな岩がゴロゴロと出てくる。
 
 角研山(1377m)に9時20分到着。予定より10分程度の遅れになったが悪戦苦闘でした。それでも快晴なので暑く一枚脱ぎ10分の小休止です。山名標識の後には本社ヶ丸が見えています。
 
 角研山からが本番の雪山ハイクになりました。狭い尾根道は20pもの積雪です。登りはキックステップでよいが下りが危ないので時間がかかる。次がヤグラらしき場所に出て来たが?
   
 ヤグラとは林業関係の作業場の跡地のようだ。大きい滑車がいくつも廃棄されておりケーブルがつながっていた。そこからすぐに笹子駅方面への分岐があった。ここは宝越えのようだ。
   
 更に積雪のある狭い尾根道をアップダウンしながら進むが相変わらず深い雪だ。右側(南側)には三つ峠山と富士山が見える。
   
 来た道を振り返ると、一番奥の高いところが本社ヶ丸でその下が1541P、3番目が角研山のようだ。
 鶴ヶ鳥屋山が間近くなってきたが、下り斜面は踵落としで慎重に歩くが時々滑り尻餅をつきながら下る。
   
 最後の斜面を登りヤグラから65分、地図上のCTは60分なので20pの積雪の割には上出来のタイムで鶴ヶ鳥屋山山頂だ。思ったより広い山頂には、もちろん誰もいません。
   
 山名標識は北側にあり、バックは大月市の山々が連なってます。南側が開けていて、真っ白な富士山とその右には三つ峠山が見えています。
   
 10時55分。昼食休憩にします。快晴で風も無く暖かいのでコーヒーを沸かし、自作の登山用携帯テーブルで昼食です。暖かいコーヒーは雪山ハイクの悪戦苦闘を忘れさせてくれるほど癒してくれました。
   
 当初は、積雪が無ければ簡単なお昼にして、都留市の城山まで足を伸ばして行く予定でしたが、思った以上に大変だったので、昼食休憩を45分とのんびりと摂り、初狩駅へのエスケープルートにして帰る事にしました。
 鶴ヶ鳥屋山からの下山は急な下りが続いていた。広い尾根道はそれほど大変ではなかったが、狭い急な下りは難儀しながら下って行く。
   
 1200mまで下り、下山してきた岩場を見上げる。この辺りが一番滑りやすかった。雪が少なくなるが泥んこで、かえって危ない。雪が溶けたり雪の下の落ち葉が滑る。積雪の多い場所での転倒は痛くなかったが、溶け始めの岩場での転倒は痛かった。1100mまで下ると、普段の夏道で気持ちのよい尾根歩きになってきた。
   
 黒野田林道まで来ました。林道を下に見た所が滑りやすく慎重に階段を下りる。すぐ右に標識が見える。初狩駅への標識である。
   
 5分ほどで初狩駅、唐沢橋への分岐である。赤く塗った石標は恩六二九石標と記されていた。ここからの下山ではなく、右折して更に次を目指す。
   
 えん堤まで降りて来た。赤いテープがあちこちに沢山ついてある。徒渉して右岸に渡ると、更にあちこちにテープがある。林道が2本あり、最初は上のキレイな林道に入るが進入禁止の看板がある。違うようなので下の道に入ると、上の林道と下の林道の間に登山道らしき道に赤いテープがあったのでそこに入って行くが、どうもおかしいので引き返ししばらくウロウロした。
   
 結局、下の舗装された林道が正解で40〜50m先に初狩駅・鶴ヶ鳥屋山への道標があった。本来のコースはえん堤を一段乗り越えた下からこの林道に入るのがコースのようだ。
   
 えん堤から20分ほど降りてきた所に初狩駅への街道に出て来た。5分ほどで右側にクリーンセンターへの道が出て来た。当初予定はここから右折して都留市駅まで歩き城山まで行くことにしていたが、思わぬ積雪で予定変更し初狩駅をゴールとした。
   
 この街道には住宅はないかと思うほど山の中のようだったが、住宅がちらほら出て来た。30分も歩くとリニアモーターのトンネルが見えてきた。ここを右折して初狩駅方面に行く。
   
 13時55分、初狩駅に到着です。14時34分の高尾行までしばらく待合室にて待機です。大月駅まで一駅の14時45分到着して、大月駅前の駐車場からは、20号で相模湖に抜けて、橋本から16号を通り横浜まで無事に帰ったが、山の中では誰にも会わず、電車の中でも車両に数人とコロナのリスクは非常に少ないハイキングでした。

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