HOME   山行記録   神奈川の山    百名山       横浜環境保土ヶ谷山歩会

山行状況
日程 20年10月1~3日 入山地 上高地
メンバー 大島 行動時間
(休憩含む)
1日目4時間00分
2日目5時間05分
3日目8時間45分
コース及びタイム
1日目 上高地バスセンター7:50-河童橋7:55-8:25明神8:30-徳沢9:15-10:00横尾10:35-一ノ俣11:15-槍沢ロッジ11:45
2日目 槍沢ロッジ6:00--ババ平テント場6:25-水俣乗越6:50-7:30天狗原分岐7:40-播隆窟8:45-9:50槍ヶ岳山荘10:05-10:25槍ヶ岳山頂10:45-槍ヶ岳山荘11:05
3日目 槍ヶ岳山荘4:50-5:15大喰岳5:20-5:55中岳6:00-天狗原分岐6:45-7:00南岳7:10-天狗原分岐7:25-横尾尾根のコル8:15-8:40天狗池8:55-天狗原分岐9:20-ババ平テント場10:10-槍沢ロッジ10:30-11:30横尾11:40-徳沢12:20-明神12:55-河童橋13:25-上高地バスセンター13:35-沢渡14:10

 前回は北穂高岳から奥穂高岳、前穂高岳を縦走した。その際、北穂高岳から見た大キレットの向こうにも3000m峰4座が有ることを再確認したので、帰宅後、今シーズン中には絶対に槍ヶ岳から南岳までの4座縦走をしようと計画を立て、秋晴れの予報を待ちながら実行した。

沢渡ナショナルパークゲート 沢渡ナショナルパークゲート
 1日は雨となっていた。当初は、沢渡を9時のバスに乗り、槍沢ロッジに14時頃まで入る予定であったが、雨模様だったので7時のバスに変更し、昼頃には槍沢ロッジに到着するよう早めの行動を取ることにした。2300円の往復切符を買い7時のバスに乗車した。
河童橋から穂高を望む 河童橋で猿の親子
 河童橋からの穂高岳は、厚い雲に覆われていたが、雨も小降りになってきた。猿の群れが川の向こうから橋の下のロープをつたい移動して来た。登山者達と1mも離れていないが気にするそぶりもなく歩いていた。
明神 徳沢
 明神に8時25分、さすがにこの時間で小雨では一般客はいない。多くの登山者が休憩していた。徳沢のキャンプ場では雨にも係わらずテント設営をしていた。
 横尾大橋 一ノ俣
 10時、横尾に着く頃には青空も出てきたので、雨具を脱ぎ35分の休憩。涸沢は紅葉のシーズンに入るので、大きなテント泊のザックを背負った登山者が大勢、横尾大橋を渡って行く。一ノ俣の橋を渡ると11時15分。
槍沢ロッジ 槍沢ロッジお風呂
 槍沢ロッジに11時45分到着。この小屋もコロナ対策はしっかりとして寝床も間隔を開け、食事も前には座らせず互い違いになっていた。山小屋では珍しいお風呂に入り暖まる事が出来て良かった。
 ババ平テント場 槍沢沿いに登る
 槍沢ロッジでは朝食が5時。今回は槍ヶ岳へ直登なので、明るくなった6時に出発する。ババ平では登山道脇だけではなく、河川敷まで多くのテントが張ってある。水俣乗越分岐を過ぎ槍沢沿いに更に登って行く。
) 天狗原分岐 槍ヶ岳が見えて来た
 7時30分、1時間30分で天狗原分岐まで登って来た。ここから天狗池まで寄って行く人たちが多くいたが、私は明日天狗池に行くので、少休止の後、槍ヶ岳を目指す。ここからはつづら折りの尾根道をガマンの登りである。
 8時20分、槍ヶ岳が見える場所まで登って来た。10数年前に職場の仲間の送別山行で来た時と同じような風景で、雲ひとつない青空に突き抜けた姿の槍ヶ岳が見えた。
 播隆窟 殺生ヒュッテ分岐からの槍ヶ岳
 播隆窟までやって来た。槍ヶ岳は目の前に見えるが、なかなか近づかない。殺生ヒュッテ分岐からは最後の急登である。
 槍ヶ岳山荘 槍ヶ岳
 9時50分、槍ヶ岳山荘に到着した。その時、山荘への荷物を届けにヘリコプターも飛んできた。その後、お昼にもヘリコプターがやって来る。さすがに大きな槍ヶ岳山荘だと感じた。
 槍ヶ岳山頂 西鎌尾根から黒部五郎岳
 槍ヶ岳山荘では、天狗原分岐辺りから、私の前になり後になりながら登って来た山ガールが、初めての槍ヶ岳で「一緒に登って貰えると助かります」との事で、二人で登ることになった。山頂では二人きりの貸し切りで写真を撮りあう。
 眼下には、西鎌尾根から硫黄尾根が赤い岩肌を見せており、左奥には黒部五郎岳、正面には薬師岳、右奥に鷲羽岳が見える。
 槍ヶ岳山荘と笠ヶ岳 槍ヶ岳山荘と槍ヶ岳
 収容人員650名も泊まれるという大きな槍ヶ岳山荘。左右にすそ野を広げた山容の笠ヶ岳が見事だ。下山後にテント場付近まで行き小屋と槍ヶ岳を撮る。
 槍ヶ岳山荘のコロナ対策 大喰岳からの槍ヶ岳
 例年、紅葉シーズンのこの時期はすし詰めになるほどの混み方だが、コロナ対策のお陰でゆっくりと寝ることが出来た。食事時は学校の教室のように、全員が勉強するように前を向き食べている珍しい光景となっていた。
 翌朝5時前にヘッドライトを点けて山荘を出る。気温は5℃ほどだが、7~10mの風が吹いており寒さ対策をしてから出かける。大喰岳までは30分ほどで登る。夜明けを槍ヶ岳山頂で見るのか登山者のヘッドライトが何点か動いていた。
大喰岳からの中岳 ダイヤモンド常念岳
 次は中岳まで行く。中岳山頂直下にて常念岳の真上に太陽が昇って来た。ダイヤモンド常念だ!
中岳 振り向いて槍ヶ岳、大喰岳
 中岳からは穂高の山々が近くに見えて来た。振り返ると大喰岳と槍ヶ岳には朝日が当たりキレイに見える。
 3000m稜線 槍ガ岳、大喰岳、中岳の3000m稜線
 中岳からは一旦鞍部に下りペンキマークをたどりながら左に行く。大きなゴロゴロとした岩の中を歩いて行き下りきると、緩やかに稜線を登って行く。登り切った稜線からの槍ヶ岳、大喰岳、中岳の姿は美しい。
 天狗原分岐 南岳
 天狗原分岐まで来ると、目の前には南岳だ。南岳への登山道も緩やかに登っている。この辺りでは、南岳小屋から来た数組の登山者達とすれ違う。槍ヶ岳まで行く組や天狗池に降りる登山者だ。
 南岳 南岳小屋と穂高岳
 丁度7時、南岳到着した。その先には南岳小屋と穂高連峰の山々が目の前だ。10歳若ければこの先の大キレットから北穂高岳まで行って見るのだが・・・。
 南岳からの槍ヶ岳 南岳
 今回は、槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳と3000m峰4座を縦走したが、前回の穂高の縦走時と比べると危険な箇所がないので、楽しく3000m稜線を歩く事が出来た。
 天狗原分岐 岩稜帯を下る
 天狗原分岐まで戻り、休憩なしで天狗池まで降りて行くことにした。ここからは急な岩稜帯になっており、クサリやハシゴが連続しており、慎重に下って行く。
 天狗原 横尾右俣
 岩稜帯の左には、天狗原へのカールとその向こうには、東鎌尾根からの表銀座コースが見える。右側には横尾尾根から横尾右俣のカールが雄大だ。
 岩稜帯を仰ぎ見る 天狗原の紅葉
 岩稜帯を下り切ってから見上げるが、なかなか険しい岩稜帯だった。天狗原上部ではナナカマドの紅葉がキレイだったが、一部の紅葉のみだった。
 天狗池 天狗原分岐
 8時40分、天狗池まで降りて来た。やはり天狗池周辺の紅葉もあまり無く期待はずれであった。天狗原分岐から槍沢へ下って行く。
 ババ平テント場 横尾
 ババ平では、土曜日でもあったのでテントの数が増えていた。横尾に11時30分。相変わらず涸沢に行くテント泊の登山者が多い。涸沢から降りて来た登山者と話すが、「今年は夏が暑くて、紅葉はいまいちだ」との事。
 徳沢テント場 上高地の河童橋
 徳沢のテント場もカラフルなテントで一杯になっていた。しかし、天気は下り坂で雲が多くなってきた。河童橋まで戻って来たが、この辺りは相も変わらず賑わっていた。上高地バスセンターに13時35分到着。沢渡行きのバスが乗客を乗せており、後に並び乗ることが出来た。14時10分、沢渡バスセンターまで帰って来た。
 今回も、天気に恵まれ槍ヶ岳から3000m稜線の4座を歩く事が出来て良かったが、天狗池の紅葉は少し期待外れであった。それでも以前から気になっていた天狗池まで行く事が出来て、今回も楽しい登山だった。
HOME   山行記録   神奈川の山    百名山       横浜環境保土ヶ谷山歩会  
inserted by FC2 system