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 深田久弥著 「日本百名山」より、
 北安曇から後立山連峰を眺めると、高さは特別ではないが、山容雄偉、岩稜峻厲(しゅんれい)、根張りのどっしりした山が眼につく。それこそ台地から生えたようにガッチリしていて、ビクとも動かないといった感じである。これが五竜岳だ。北は大黒の岩峰を経て唐松岳へ続き、南は八峰キレットの𡸴によって鹿島槍ヶ岳に連なり、昔は後立山縦走中の難関であった。

山行状況
日程 19/10/9-10 入山地 エスカルプラザ
メンバー 大島・Y
行動時間
(休憩含む)
9日5時間45分
10日9時間30分
コース及びタイム
9日 エスカルプラザ8:20-地蔵の頭8:50-10:00小遠見山10:10-中遠見山10:30-11:10大遠見山11:20-12:00西遠見ノ池12:30-五竜山荘14:00
10日 五竜山荘6:00-6:55五竜岳7:20-8:05五竜山荘8:20-遠見尾根分岐8:25-大黒岳9:05-10:50唐松頂上山荘11:15-11:30唐松岳11:55-唐松頂上山荘12:20-丸山ケルン12:50-13:45八方池14:10-リフト14:50-ゴンドラアダム15:00-山麓駅15:30-15:45エスカルプラザ16:00-

 今回の五竜岳は、台風19号の来る前2日間の晴れ間に登る事が出来た。秋の登山シーズンも終わりかけていて、五竜山荘も12日~14日の3連休で小屋締めになるので、タイミング良く快晴の登山日よりに登れてラッキーでした。
 遠見尾根からひたすら登り五竜山荘に一泊した。五竜岳は、クサリと岩場はあるがそれほど厳しい登りではなかったが、唐松岳への縦走では、牛首辺りの岩場とクサリは緊張の連続であった。

五竜岳テレキャビン リフト地蔵の頭
 五竜のエスカルプラザからテレキャビンに乗るが、前日に道の駅白馬に入り車中泊をした。朝7時30分頃に移動して、8時15分のゴンドラに乗った。アルプス平から展望リフトに乗り換えて地蔵の頭下まで行くが、ガスが出てきて全く展望が無い。
地蔵の頭 一ノ背 髪
 リフト乗り場から少し登ると、地蔵の頭で大きなケルンが立っていた。地蔵の頭から30~40分も登ると青空が出て来た。それも雲一つない快晴である。一ノ背髪まで登ると前方には紅葉の先に五竜岳が見えて来た。
白馬三山 五竜岳から唐松岳
 しばらくは緩やかな尾根道を登って行くが、雲海の向こうに不帰𡸴から白馬三山が見える。五竜岳から大黒岳、唐松岳までの稜線が見えて来た。
 小遠見山 中遠見山
 小遠見岳に10時。広い山頂には多くの登山者が休んでいた。目の前にある遠見尾根のはるか彼方に五竜岳が見える。標識には「五竜岳まで5時間」とかいてあるので、10分ほどの休憩で出発した。20分ほどで中遠見山だ。小さなケルンが立っていて狭いので早々に通過した。
大遠見山
 小遠見山からの遠見尾根は、西遠見ノ池辺りまでは、緩やかに登ったり少し下ったりを繰り返しながら徐々に高度を上げて行く。紅葉を見ながら大遠見山の小さな広場で小休止をする。
 西遠見の池塘 五竜岳と五竜山荘
 12時頃、西遠見ノ池まで来たので昼食休憩にした。やはり多くの登山者が弁当を広げて休んでいる。30分ほどの休憩で出発。しばらく登ると五竜岳と白岳との鞍部に五竜山荘が見えてきたが、ヤセ尾根からの急登が本格的な登りとなる。
 急登が続く 五竜岳と五竜山荘
 ヤセ尾根を注意して登り、クサリ場や岩場も慎重に登って行く。目の高さに五竜山荘が現れて来たがマキ道は無く、更に登って行く。小ピークを登り切ると主稜線に出た。白岳の脇を通って五竜山荘まで降りて行く。今夜の宿泊場所だ。
 五竜山荘の朝 五竜岳に登る
 翌日10日の朝も快晴だ。朝食後、6時頃から登って行く。最初は緩やかな斜面を登るが、しばらく行くと岩場にクサリが取り付けてあるが難しくない。
 岩場の急登 五竜岳山頂
 山頂直下の岩壁に取り付く、慎重に登りハイ松帯を登り切れば五竜岳山頂だ。素晴らしい展望である。
 目の前に鹿島槍ヶ岳 立山から剱岳
 山頂からは双耳峰の鹿島槍ヶ岳が目の前に聳え立っている。その奥には槍ヶ岳から穂高が見え、その右には立山から別山、剱岳が青空の下に連なっていた。
 北に唐松岳から白馬三山 日本百名山 87/100座
 北には、唐松岳から白馬三山の展望が広がっていた。今回の五竜岳で87/100座になりました。
 五竜山荘 五竜岳から唐松岳へ
 五竜岳を8時20分に出発。遠見尾根との分岐から唐松岳を目指します。
唐松岳へしばらくは下り 大黒山は立入禁止
 しばらくは下りの稜線をのんびりと進みます。大黒山の手前にある最低鞍部まで下り、登り返し大黒山を目指すが、山頂直下には立入禁止の看板があり、山頂へは行けません。
遠くに牛首が見える 振り返ると五竜岳
 牛首が遠くに見えて来ました。ここからの登りは岩場とクサリが多くなってきました。ヘルメットを被り慎重に登って行きます。振り返ると五竜岳の堂々とした姿に圧倒されます。
 牛首まで岩場とクサリが続く 牛首はクサリが連続する
 最後の30分ほどは緊張の連続です。剱岳や五竜岳を後に見ながら登って行くが、危ない箇所は撮影出来ませんでした。
 唐松頂上山荘からの唐松岳 唐松岳山頂から白馬三山を望む
 10時50分、唐松頂上山荘に到着です。軽い昼食を摂りしばらく休憩してから、唐松岳に登りました。山頂は八方尾根から登ってきた多くの登山者で賑わっています。
 目の前に五竜岳 剱岳から槍ヶ岳
 五竜岳の後には、槍ヶ岳、そこから薬師岳、立山、別山、そして剱岳が一望です。
 不帰嶮から白馬三山を望む 唐松頂上山荘から八方尾根
 北には、不帰嶮が目の前に迫っており、その後に従えるように白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳が見えています。
 25分ほどのんびり写真を撮った後は、唐松頂上山荘の後の八方尾根から下山します。
 八方尾根 丸山ケルン
 八方尾根は、クサリもなく緩やかな尾根道になっており、まだまだ多くの登山者が登って来て、丸山ケルンでも大勢の人たちがのんびりと食事等をしながら景色を楽しんでいた。
 八方池 逆さ白馬三山
 13時45分、八方池まで降りて来ました。ここでは登山者に混じって紅葉見物の人たちで賑わっていました。リフトから1時間ほど登れば来られるようで、池の周りには大勢の人たちが写真を撮っていたが、その中でも中国人が大きな声を張り上げて、写真を撮っていたのが気になりました。
 八歩池山荘・リフト乗り場 うさぎだいら
 八方池でのんびりした後は、40分ほど下ってリフト乗り場です。リフトを2本乗り、ウサギ平のゴンドラに乗り継いで白馬の町まで降りて来ました。下山後は、タクシー(この時期はバスは、土日祝しか無い)にて五竜エスカルプラザまで帰って来ました。16時、五竜エスカルプラザを出発し、横浜に向けて帰路についた。
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