HOME   山行記録   神奈川の山    百名山       横浜環境保土ヶ谷山歩会
姫ノ池からの平ヶ岳

 深田久弥著 「日本百名山」より、
 その独特な山容。長く平らな頂上ははなはだ個性的である。遠くから望んでも一と眼でわかる。苗場山も平らではあるが、少し傾いている。平ヶ岳がほとんど水平である。会津駒から、燧から、至仏から、武尊から、この平らな頂上を眺めて、私はいつかその上に立ちたいと願っていた。しかし、それはあまりに遠すぎた。

山行状況
日程 2017/9/26 入山地 中ノ岐林道
メンバー 大島・Y
行動時間
(休憩含む)
6時間20分
コース及びタイム
銀山平民宿4:00-5:30中ノ岐林道終点5:40-6:20五葉松6:25-玉子石分岐8:10-8:15玉子石8:25-テント場(水場)8:35-姫ノ池分岐8:45-9:05平ヶ岳9:35-9:50姫ノ池10:00-玉子石分岐10:15-五葉松11:30-12:00中ノ岐林道終点12:30-13:50銀山平民宿14:00-銀山の湯-小出IC-関越道-練馬-横浜
平ヶ岳地図

 深田久弥氏が登った時代から何十年も立ったが、いまだに平ヶ岳は遠い。鷹ノ巣登山口からのコースタイムは、登り7時間で下りが5時間と12時間もかかるので、私たち夫婦での登山は厳しいものがある。そこで、皇太子が登ったというプリンスロードから登る事にした。

中ノ岐林道終点  銀山平の民宿樹湖里(キコリ)を4時出発。真っ暗な中、奥只見湖畔の樹海ラインを走り、中ノ岐林道には入る。マイクロバスに揺られること1時間30分。5時30分に中ノ岐林道終点の空き地に着いた。トイレが3基あり、沢からの水も出ていた。
 今日は、ここの民宿のみバスが稼働して、私たち2名と単独の登山者1名だけが、プリンスロードを登ることになった。
 このマイクロバスで送って貰いました。バスの後が登山口となっています。
 ここのオヤジさんは、この後山の中に入り、キノコ取りをしていたそうです。
駐車場から出発
渡渉  5分ほど歩くと沢を渡渉します。先日の台風でこの橋が流されたようで、登山者が渡った後、橋が流されそうなので民宿の人が「危ないから戻ってこい」と、登山者が戻ったとたんに、橋が流され危機一髪だったと話していた。
 五葉松までは、「急登が40分続くよ!」と言われていたが、粘土質の急登は、数日間雨が降っていなかったので、滑らずに登りやすい登山道だった。 粘土質の登山道
五葉松  五葉松には40分で着いた。その後、玉子石分岐まで目安らしい場所がなかった。
 7時頃、後を振り向くと展望が開けて来た。中ノ岳と荒沢岳が山々の向こうに顔を出してきた。 中ノ岳と荒沢岳が見えてきた
 台風の爪痕で倒木  8月の台風で倒れた大木のようです。民宿のオヤジさんが「早くかたづけてくれと(魚沼市に)言ってあるのだが…」と言っていた。
 8時15分。2時間35分で稜線まで登って来ました。素晴らしい展望が開けてきました。正面に中ノ岳と右に荒沢岳のようだ。 稜線まで登って来ました
玉子石分岐  稜線に出たところは、玉子石への分岐でした。
 分岐から5分も掛からず玉子石まで来ました。民宿のオヤジさん曰く、「プリンスロードは、昔からこの玉子石の管理の為の道」のようだ。 玉子石と池塘
 目の前に平ヶ岳  玉子石からは右手に平ヶ岳の平らな稜線を見ながら歩く。
 テント場手前の姫ノ池分岐からの平ヶ岳です。 テン場上からの平ヶ岳
 水場・テン場  水場に出てきました。手前には4畳半程度の板が敷いてあったが、この時点ではここがテント場だとは気がつかなかった。
 姫ノ池と平ヶ岳との分岐まで来ました。 姫ノ池分岐
 ナナカマドの紅葉  山頂直下まで来て、小さな秋のナナカマド紅葉に出合いました。
 鷹ノ巣登山口から来た若者に抜かされました。5時に登山口を出て、4時間で登ってきたようです。若さとは限りない可能性ですかね。 鷹ノ巣からの若者に抜かれた
 平ヶ岳に着きました  9時5分に平ヶ岳に到着です。先ほどの若者と、中ノ岐林道から一緒に登って来た登山者の4人だけです。
 67座目の日本百名山です。7月に膀胱ガンの手術をしてから6回目の登山ですが全く体調に不安はありません。体力も衰えていません。
 三角点は足下にありました。
平ヶ岳
 目の前に燧ヶ岳  目の前には、昨日登った燧ヶ岳と至仏山が見えています。遙か彼方に日光白根山も見えます。
 鷹ノ巣からの登山者が次々と到着です。それにしても健脚ですね。 鷹ノ巣からの登山者が到着
 通行止めの標識がある  木道の途切れる場所まで来ました。その先は木道がありません
 頂上はなぜ広くて平らかの掲示板です。 頂上はなぜ広くて平らか
 通行止めの標識  通行止めの標柱がありました。ここから先は、深田久弥氏が下山時に通った水長澤コースがあるようだが、一般の地図には載っていません。
 北側には越後三山の中ノ岳から荒沢岳が大きく見えています。 中ノ岳から荒沢岳が目の前に現れる
 池ノ岳と姫ノ池  山頂には30分ほど小休止して、池ノ岳まで来ました。分岐には鷹ノ巣登山口からの登山者がいました。
 9時50分、姫ノ池の湿原に来ました。10分程平ヶ岳を見ていました。 姫ノ池と平ヶ岳
 姫ノ池と平ヶ岳   平ヶ岳の山容はなだらかで優しく、癒されほっとする感じの山でした。
 10時15分に玉子石分岐まで戻り、降りて来ました。
 渡渉地点手前にある、ヒカリゴケを見に来ました。民宿樹湖里のオヤジさんが見つけたヒカリゴケだそうで、是非見てきてほしいと言われていたので、下山時に見ましたが、大きくてはっきりと光っていて、一見の価値がありそうです。
 しかし、場所がわかりにくいので、大きな標識・看板を設置して、多くの人に見せた方が良いと話しました。
 ちなみに写真はピンぼけでした。
 
ヒカリゴケ
 銀山平 民宿樹湖里(キコリ)   13時50分頃、銀山平の民宿樹湖里(キコリ)まで戻って来ました。目の前には荒沢岳が聳えていた。
  銀山の湯です。昨夜は民宿の無料券で入り、今日は、割引券(650円が400円)で入りました。
 入浴後15時に帰る事にした。小出IC手前の道の駅にてコシヒカリの新米を買って、関越道に入る。高速は順調に走り、練馬から谷原の交差点、環8も珍しく順調で横浜に20時に帰る事が出来た。
銀山平 銀山の湯

9月25日燧ヶ岳−9月26日 平ヶ岳

HOME   山行記録   神奈川の山    百名山       横浜環境保土ヶ谷山歩会  
inserted by FC2 system