深田久弥著 ｢日本百名山｣より、 　尾瀬沼から燧岳をなくしたら、山中の平凡な一小湖に化してしまうだろう。昔、関東と奥州をつなぐ道の一つがこの沼のふちを通っていた。沼田街道と呼ばれるもので、上州の戸倉を最後として､会津の檜枝岐に出るまで､全く深い山の中の道であった。その心細い山中の途中で、山と沼と両々相映発した美しい風景にめぐりあった旅人の心持ちは、いかばかりであっただろう。
山行状況 日程 2017/9/25 入山地 尾瀬御池 メンバー 大島・Y 行動時間 (休憩含む) 8時間55分 コース及びタイム 尾瀬御池6:20-広沢田代7:15-8:05熊沢田代8:20-俎�ｰ9:40-10:05柴安�ｰ11:00-11:20俎�ｰ11:25-ミノブチ岳11:45-長英新道-淺湖湿原13:30-大江湿原13:40-14:40沼山峠15:00-バス-15:15尾瀬御池15:45-銀山平民宿17:00
私の退職時に仲間が至仏山から燧ヶ岳への退職山行を計画してくれて、燧ヶ岳に登ったのが11年前だった。その時は、鳩待峠から至仏山に登り、仲間の1人が高天原の木段で転けて鼻をケガしたり、見晴にて一泊後、翌日登山が苦手な人達4名は、三条ノ滝を見てから白砂峠を抜けて尾瀬沼ヒュッテまで歩く途中にビールを飲み寝てしまったりの山行は、今、想い出しても楽しかったが、今回のカミさんとの登山も、年を取って危なっかしくなっては来たが、又楽しからずやという今日この頃の山行です。
	横浜を10時頃出発した。環状8号線から関越道に入る。小出ICから銀山平、そして、福島県檜枝岐の尾瀬御池まで行く。昨年、会津駒ヶ岳から燧ヶ岳を目指したときは、東北道から西那須野塩原IC経由で入ったが、両方のコースを比べて見ると、距離的にほとんど同じような距離となっていたので、高速料金が安い関越道を選んで、尾瀬御池まで行く事にした。 　16時頃に尾瀬御池駐車場に入る。1.000円の有料駐車場です。
翌朝、5時過ぎから朝食を摂り、6時20分出発です。駐車場の一番奥が登山口となっていました。
	燧ヶ岳への登山道は、広沢田代、熊沢田代という大きな高層湿原が山腹にあるため、登山道に水が流れ込んでいるので、雨も降っていないのに足下は泥水になっていた。
歩く始めてすぐに、大きな岩だらけの間をぬうように急登を登ります。
	広沢田代まで登って来ました。この辺りで木々の紅葉は無いが、湿原では草モミジとなっています。
熊沢田代の下の木段に5合目の標識がありました。
	五合目から10分ほどで、燧ヶ岳の展望が開けてきました。
8時頃、小休止を取っていると、隣にいた登山者が、｢写真を撮りますよ｣と声を掛けてくれた。お言葉に甘えて写真を一枚お願いした。
	熊沢田代からは、水の無い大きな岩がゴロゴロした沢のような場所を登る。
崩落地点・危険と表示のある場所から、眼下に熊沢田代を望む。奧に見えるのは会津駒ヶ岳のようだ。
	9時35分、俎�ｰ（マナイタグラ）に着くが、山頂は団体の登山者で一杯だ。ある団体は｢16名いるか｣と言っていたが、その他にも10名ほどの団体が写真を撮っていたので、そのまま、柴安�ｰ（シバヤスグラ）に行く事にした。
11年前に来たときには、柴安�ｰの山頂直下に雪渓があり、ツルツル滑りながら降りて来たのも思いだした。
	柴安�ｰの山名標識は御影石の標識で、横にいた登山者は墓石のようだと言っていた。
尾瀬ヶ原の向こうには至仏山が聳えています。写真にには写って無いが、明日行く平ヶ岳が雲の中に見え隠れしています。
	山頂は快晴、風もなく暖かいので昼食休憩を６０分も摂り、のんびりしました。
小鳥が登山者の足下をウロウロして、登山者の食べ散らかしたラーメンの切れ端等の食べ物をついばんで歩いています。逃げません。
	俎�ｰまで戻り、帰りは、下に見えるミノブチ岳から長英新道を下って行きます。
ナデッ窪を経てミノブチ岳まで来ました。後に俎�ｰが見えてます。
	長英新道は、劇下りは無く歩きやすい登山道です。
１合目の標識からは、ほとんど平らな道が延々と続いて湖畔が見えて来ません。
	大江湿原の三本杉まで来ました。5年ほど前には、孫達を連れて来ましたが、その時にはニッコウキズゲが満開で、それは見事に咲いていました。今回は、秋の草モミジの季節になっていました。
三本杉から右の長蔵小屋方面には行かずに、左に折れて、沼山峠に向かいます。
	沼山峠までの道は、緩やかな登りの木道で歩きやすき、疲れた足にやさしかった。
沼山峠の休憩所では、子供達の声で賑やかだった。
	沼山峠には14時40分到着。15時発の尾瀬御池行きのバスが待っていた。
10名ほど乗せたバスは、一般車が通れない林道を走り15分ほどで尾瀬御池に到着した。
	尾瀬御池から、奥只見湖畔の曲がりくねった狭い道路を走り、17時頃に銀山平の民宿樹湖里（キコリ）に到着です。 　26日は、平ヶ岳に行くが、昭和61年に皇太子が登った時のコースで、いわゆるプリンスロードから登ることになる。
9月25日燧ヶ岳−9月26日 平ヶ岳