深田久弥著 「日本百名山」より、
八甲田山という名称が、この山の性質を現している。前岳、田茂萢岳、赤倉岳、井戸岳、大岳、小岳、石倉岳、高田大岳の八つの峰と、その山中に所々に湿地、つまり田が多いので、八甲田と名付けられたと伝えられる。しかし峰はそれだけでない。大きな高原を差しはさんで、南八甲田と呼ばれる群山、横岳、櫛ヶ岳駒ヶ峰、乗鞍岳、赤倉岳などが立っている。いずれも1500メートル前後だから、山としては高いとはいえないが、これら多くの峰々が頭状花序のように集まった一つの山として見る時、やはり名山として推すに足りよう。 |
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東北遠征2日目 今日は早朝4時半から八幡平に登り、八幡沼から八幡平山頂を巡り2時間ほどで下山する。その後、東北道を北上して、9時頃酸ヶ湯温泉まで来た。快晴の登山日和の中、地獄湯ノ沢から仙人岱を経て八甲田山大岳まで登る。八甲田山は登山を目的と言うよりも、毛無岱湿原の花々や庭園のような毛無岱湿原そのものを目当てに来る登山者やハイカーも多いような気がする。私も毛無岱湿原を充分堪能した。 |
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八幡平から東北道を北上し2時間ほどで酸ヶ湯温泉まで来た。酸ヶ湯温泉本館を左に見ながら大きなカーブを曲がった所に、酸ヶ湯温泉公共駐車場があった。大きな駐車場で、トイレの建物も大きくキレイに清掃されていて暖房便座も着いていた。 9時過ぎに到着し、早々に登る準備をする。 |
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9時半頃には登山口まで来ていたが、5〜6名の登山者達が入口付近で写真を撮ったり、おしゃべりしたりウロウロしていて、次に写真を撮ろうと待機している私たちを、全く無視、いや目に入らないにか、困ったものだ。よく山頂の山名標識の前で座っている人達を思い出す。 | |||||||||||||||||||||
登り始めるとすぐに、フェルトのような、フワフワをした敷物のようなものが登山道に引き詰めてあった。足にやさしい道となっていた。 | |||||||||||||||||||||
キレイな花が咲いていたのだが、名前が分からない。 | |||||||||||||||||||||
登山道は緩やかな登りが続いていて、段差もそれほど無く登りやすい。 当初は、酸ヶ湯温泉の裏から登るつもりであったが、こちらからの登りで良かった。 |
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丁度1時間で、地獄湯ノ沢まで来た。硫黄の匂いがしている。今にもお湯が沸き出しそうな感じの沢となっていた。 | |||||||||||||||||||||
沢の上の方にはゴゼンタチバナが咲いていたが、火山ガスや硫黄にも強い植物なのかも。 | |||||||||||||||||||||
地獄湯ノ沢からの登りは仙人岱まで30分ほど続く。 | |||||||||||||||||||||
11時過ぎに仙人岱まで来た。奧の登山者がお花を見ながら休憩を取っていた。 目の前が八甲田山大岳かと思っていたが、小岳でした。 |
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仙人岱で出合った花々 アカモノ ミヤマリンドウ ヨツバシオガマ 花の名前は間違っていたらゴメンナサイ。 |
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仙人岱から大岳方面に登り出していくと、チングルマの群生に出合いましたが、半分ほどは白い花が終わりでした。そのままお花畑の中を進んで行きます。 | |||||||||||||||||||||
30〜40分も登ると森林限界となっていて、急登のガレ場を登っ行きます。 | |||||||||||||||||||||
急登を頑張り更に登ると、鏡沼に出る。振り返るとアオモリトドマツの森が広がっていた。 | |||||||||||||||||||||
最後の階段を登ると、火口の向こうには高田大岳のピラミダルな姿が目の前に現れます。 | |||||||||||||||||||||
八甲田山大岳の山頂です。大勢の登山者やツァーでの団体で山頂が賑わっていました。 | |||||||||||||||||||||
昨日、今日と天気に恵まれて最高の登山日和となっていたので、1時間以上も山頂でのんびりとしてから下山しました。 | |||||||||||||||||||||
下りは井戸岳を正面に見ながら下って行きます。 | |||||||||||||||||||||
20分ほどで鞍部の大岳避難小屋まで降りて来ました。 | |||||||||||||||||||||
毛無岱湿原で出合った花です。 ハクサンシャクナゲ ヨウラクツツジ ギンリュウソウ 花の名前は間違っていたらゴメンナサイ。 |
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毛無岱湿原のから八甲田山大岳を眺めるが、深田久弥も「毛無岱湿原は豪華な絨毯を敷いた庭園のようだ」と言ったように、いつまで見ていてもあきないほど美しい。 | |||||||||||||||||||||
上毛無岱湿原の展望台まで来た。団体の登山者が出て行ったのでしばらく休憩することにした。 | |||||||||||||||||||||
毛無岱湿原は上毛無岱湿原と下毛無岱湿原があった。長い下りの階段では、先に行ったはずの団体さんが階段途中で下毛無岱湿原を眺めながら下るので、渋滞となっていたが、みんなが見とれるのも分かるような景色が広がっている。 | |||||||||||||||||||||
いつまで歩いてもあきないほどの景色の中、多くの登山者が来る理由が分かったようなハイキングであった。 | |||||||||||||||||||||
酸ヶ湯温泉まで帰って来ました。毛無岱湿原にすばらしさに疲れも感じずに下山出来ました。 | |||||||||||||||||||||
酸ヶ湯温泉の脇には、清水が流れる側溝の脇に靴を洗えるタワシが備えてあり、登山靴を洗ってから戻ることにした。 | |||||||||||||||||||||
一旦車まで戻った後に、ひと風呂浴びようと酸ヶ湯温泉まで又来ました。 カミさんは内湯600円、私は千人風呂と内湯の共通券1000円、内湯でしかボデーソープやシャンプーが使えないので洗った後に、有名な千人風呂に入ることにした。この千人風呂は混浴で有名だそうだが、さすがに昼間から女性が一緒に入ることはないようだ。 |
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温泉に入った後は、駐車場まで戻り、夕食の準備だ。後に八甲田山を眺めながらのビールは最高に美味しかった。夕方でもまだ日が高く、暑くもなく寒くもない今頃は、キャンプ気分でのんびりする。 明日は、最後の岩木山だが、天気予報では明日も晴天のようだ。 |
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岩手山-八幡平−八甲田山−岩木山 | |||||||||||||||||||||
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