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深田久弥著 「日本百名山」より、
私が初めてこの山を親しく望んだのは、尾瀬の燧ヶ岳の頂上からであった。北にあたって長い山稜を持った山が見える。一等地を抜いた峻抜な山の形には見えないが、その尾根の長いおだやかな山容が私を魅惑した。そこで私は会津駒ヶ岳へ向かった。昭和11年(1936年)6月のことである。
尾瀬沼から沼山峠を越え檜枝岐へ行って泊まった。近頃の尾瀬はいつも満員で、前約なしには泊まられないほどの盛況だが、30年前はまだ静かな山地で、ほとんど登山者の姿を見かけなかった。まして檜枝岐などは、平家の末裔という伝説も信じたくなるほど、僻村の風情を持っていた。
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山行状況 |
日程 |
2016/6/27 |
入山地 |
会津駒ヶ岳
滝沢登山口 |
メンバー |
大島・Y
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行動時間 |
8時間
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コース及びタイム |
滝沢登山口5:10-6:30水場6:35-7:40ベンチ7:45-8:00駒の小屋8:20-8:40会津駒ヶ岳8:50-中門池9:20-中門岳9:30-10:30駒の小屋11:10-水場12:00-13:00滝沢登山口13:20-燧の湯-尾瀬御池駐車場 |
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6月に入り梅雨空が続いている。11日の梅雨晴れの一日で赤城山へ行ったが、その後はなかなか晴れの日と山行とのタイミングが合わない。その間にも九州から関西では大雨が続いている。そんな折、新潟、福島から東北方面が曇り/晴れの日が2日ほどあったので会津駒ヶ岳と燧ヶ岳を目指す。
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6月26日(日)12時横浜を出る。東北道を北上し西那須野塩原ICを降り、塩原温泉郷を経て会津街道を西に向かう。南会津の山の中では時々大雨に降られながらも檜枝岐までやって来た。
滝沢登山口にはトイレもないために、檜枝岐まで戻り、燧の湯のそばにある中土合公園駐車場まで移動しする。橋を渡るとトイレとキャンプ場があり、そこで夕食をとり、車中泊をした。
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27日4時起床、駒ヶ岳登山口のまで戻り、トイレを済ました後、滝沢登山口まで車を移動した。 |
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滝沢登山口の脇にある登山届けに記入してポストに入れてから登山開始である。5時10分でした。 |
階段を登ると、すぐに急登になる。しばらく歩くと、あちこちに名前や日付を彫って傷つけられた木々が目立つようにある。
よく見ると古く昔に傷つけたようだ。その昔昭和40年代の登山ブームの頃ではないだろうか。 |
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水場までの急登の登山道で見つけた花々です。
ギンリョウソウ(銀竜草)
ウラジオヨウラク
ツマトリソウ
ハナニガナ
マイズルソウ |
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水場に6時30分到着した。
急登を約1時間登り、水場の手前では緩やかな登りとなっていた。 |
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今日の予報は、曇り時々晴れであったが、朝から快晴であった。気分は最高である。
会津駒ヶ岳からの稜線が見えてきた。山頂では素晴らしい展望が待っているだろう。 |
7時40分。会津駒ヶ岳と左に駒ノ小屋が見える場所にベンチがある。やはり雲一つない展望だ! |
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駒ノ小屋の手前では、イワカガミが木道の脇に咲いていた。 |
駒ノ小屋に8時到着した。目の前が会津駒ヶ岳のため、トイレタイム小休止とした。 |
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駒ノ小屋から見た会津駒ヶ岳と駒ノ大池。 |
会津駒ヶ岳までは20分もかからずに着く。左奧には明日行く予定の燧ヶ岳が見えてきた。山頂は狭く早々に中門岳へ移動する。 |
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山頂下から見た。中門岳方面です。 |
会津駒ヶ岳から中門岳までは高層湿原で、多くの花々が咲いていましたが、シーズンは7月に入ってからではないでしょうか。
ハクサンコザクラ
イワカガミ
チングルマ
ショウジョウバカマ
ワタスゲ
ハクサンチドリ
イワイチョウ |
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中門池には、中門岳の大きな山名標識があり、この一帯が中門岳です。と書いてあった。 |
9時30分。池からのなだらかな坂を登ると、池塘があり一周する木道があるだけであった。
昼食には早いので、駒ノ小屋まで戻ってからお昼休憩することにして写真を撮り戻ることにした。 |
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10時30分。駒ノ小屋まで戻って来ました。
今回の登山は、梅雨の合間で曇り時々ガスでも仕方がない登山だなと、二人で話しながら来たが、一転快晴で素晴らしい登山となり感謝の一日でした。 |
下山後は、尾瀬方面に走り燧の湯に入る。500円でシャンプーもボディソープもあり、新しくキレイで、その上源泉掛け流しの最高の温泉でした。
入口には、村のおばあさんが数人でおしゃべりをしていて、村の寄合い所のようでした。 |
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明日28日には燧ヶ岳の予定で、尾瀬御池駐車場までやって来ました。
しかし、28日未明から大雨となって来た。朝明るくなっても止まない。カミさんは濡れた木道は滑りやすく危ないので行かないと主張!8時になっても雨は止まず、帰ることにした。
帰路は、越後駒ヶ岳の枝折峠を経て、関越道から練馬を抜け横浜まで帰る。 |
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