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山行状況
日程 2016/11/6 入山地 西沢渓谷
メンバー 大島 筒口
長谷川
行動時間 8時間35分
コース及びタイム
横浜4:00-6:00西沢渓谷駐車場6:30-ネトリ広場6:50-徳ちゃん新道登山口7:00-二俣吊橋7:05-7:15鶏冠山出合7:25-小さな踊り場8:40-チンネノコル9:25-第1岩峰10:05-10:40第3岩峰11:40-チンネノコル12:40-14:10鶏冠山出合14:20-二俣吊橋14:35-15:05西沢渓谷駐車場15:20-横浜

 今回は鶏冠山登山を計画したが、大変厳しいコースで山梨百名山でも難関とされている山で、かつては、道標もなくルートファンティングで進むエキスパートの山だった。との書き込みもあり、一人では遭難しそうで大変だからと若い人を誘い鶏冠山に挑戦することにした。

 鶏冠山は奥秩父主稜の木賊山から南に延びる鶏冠尾根の中間に位置し、東沢と鶏冠谷に挟まれた顕著な岩山である。西沢渓谷駐車場や二俣吊橋から見える鶏冠山は、見た通り岩稜の連続する危険な山に見えたが、登山道は踏み後もリボンも道標もあり、ルートに迷うことはなかった。岩稜帯に入ってからは困難ながら、クサリもあり慎重に行動しつつ山頂を目指して行った。

西沢渓谷駐車場  横浜を4時出発、中央道から西沢渓谷を目指しやって来た。道の駅みとみにて、トイレ休憩をしてから、西沢渓谷駐車場に6時到着です。
 紅葉シーズン真っ盛りの日曜日。市営の無料駐車場はすでに満車状態でしたが、なんとか駐車することができた。
 駐車場から朝焼けに染まる鶏冠山が凛々しく神々しく見える。 西沢渓谷駐車場より鶏冠山が見える
西沢渓谷入口  軽い朝食を済ませてから、6時30分ごろ出発した。
 ネトリ広場のトイレ周りには家族連れがワイワイと騒いでいる ネトリ広場
徳ちゃん新道入口  30分ほどで徳ちゃん新道登山口の廃屋となった西沢山荘まで来た。ここで通行止めのゲートを通り越して真っ直ぐ行ってしまうが、すぐに気づき沢沿いに道に下って行く。
 二俣吊橋を渡る。 二俣吊橋
二俣吊橋からの鶏冠山  二俣吊橋の上からは岩稜帯の鶏冠山が目の前に見えてくる。
 二俣吊橋を渡ると、ベンチの周りに大勢の人がいた。西沢渓谷は紅葉シーズン真っ盛りだと、こんなに大勢のハイカーが来るのだと改めて感心した。
 そのために鶏冠山の小さな看板が目に入らず真っ直ぐ行きそうだった。
西沢渓谷看板
鶏冠山入口  人の後に隠れるほどの小さな鶏冠山の看板。ここから右の沢沿いに入ると、先ほどの賑やかさはなく誰もいません。
 15分ほどで鶏冠山出合まで来た。水の流れはそれほど多くなかったが、沢幅が広く乗った岩が滑り、私は渡渉の最後に足を滑らし靴が沢の中に浸かってしまう。こんな事もあろうかと用意していた靴下を履き替える。若い二人は無事に渡渉した。 鶏冠山出合
鶏冠谷左手の尾根を登る  渡渉したのち鶏冠谷の左岸を渡ると、鶏冠山登山口の道標が立っていた。そのまま鶏冠尾根に取り付き登って行く。
 しばらくは緩やかな登山道だが、九十九折りが無くなると鶏冠尾根を真っ直ぐと登って行くが、登山道の踏み後がはっきりとして、道標、ピンクのリボンもある。 鶏冠尾根
 鶏冠尾根の紅葉  まだこの辺りは余裕で紅葉を楽しみながら登っていた。
 1時間ほど登るとシャクナゲの林が出てくる。その少し上まではストックを使って登る事が出来たが、小さな踊り場辺りからはストックはザックに治め、手と足を使って登る事になった。 鶏冠尾根
急登の連続  この辺りまでくると急登につぐ急登となり、枝や木の根を頼りにしなければ登れないほどになって来た。
 這いつくばって登る。思っていた以上に厳しい登りである。登山道はわかりにくいほど落ち葉が重なっているが、ピンクのリボンを頼りに登ります。 手も足も使う急登の連続
 チンネノコルにて小休止  チンエネノコルに鶏冠山出合から2時間かかる。ここまで来るもの大変だった。
 チンネノコルからは30分ほどだろうか、岩稜帯の南端にある第1岩峰への岩場を何とか登ると、目の前には素晴らしい景観が見えてくる。今までの困難を忘れるほどだ。 第1岩峰から第3岩峰を望む
 西側には国師ヶ岳が見える  西側には甲武信岳から続く国師ヶ岳への稜線が見事だ。
 東には富士山が霞んで見える。 東には富士山が見える
 第2岩峰から第3岩峰を目指す  しばらく景色を楽しんだ後に第2岩峰へ向かう。
 第2岩峰はクサリもしっかりと取り付けられているので、足下を確保して慎重に登れば問題ない。 第2岩峰からクサリ場が出てくる
 第2岩峰  若い人に続いて登って行くが、10月に登った宝剣岳の至れり尽くせりのクサリと違い、難路であり、登山地図に鶏冠山登山道が載っていない訳が分かるような気がした。
 第3岩峰へは岩尾根から一旦キレットを下っていきます。 第2岩峰からキレットを下る
 第3岩峰は登れません  キレットを下り樹林帯の中を登って行くと、目の前に垂直にそびえる第3岩峰の大きな岩稜が立ちふさがっていた。
 第1岩峰、第2岩峰と比べても高さも高く、壁面にはクサリもありません。前に行く二人も見上げていたが、すぐに迂回路に降りて行きました。
 私たちも勿論、迂回路から巻いて行きます。 迂回路から巻きます
 巻き道は10mも下る  迂回路の巻き道といっても、すぐに10mは下り、ロープや木の根を頼りに降りて行きます。そこから20分ほど掛けて東側斜面を這いずるように登ります。
 北側の木賊山との分岐に回り込んだら2〜3分で第3岩峰上の山梨百名山鶏冠山まで着きました。10時40分でした。
 ここまで来たが私が体調不良ということで、この上の鶏冠山2115mまで行きたかったが、昼食休憩後に下山することにしました。
 鶏冠山は思っていた以上にタフな山で、足で登ると言うよりも手も足も使わないと登れない印象深い登山となりました。
鶏冠山山名標識
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