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至仏山 オヤマ田代の高層湿原

 深田久弥著 「日本百名山」より、
 尾瀬沼を引き立てるものが燧岳とすれば、尾瀬ヶ原のそれは至仏山であろう。まだ尾瀬が近年のように繁盛しない戦前のある6月、原の一端にある檜枝岐小屋に泊まって、そこから見た至仏山が忘れられない。広漠とした湿原の彼方に遠く白樺の混じった木立が並んで、その上に、悠揚迫らずといった感じで至仏山が立っていた。そしてその山肌の残雪が、小屋の前に散在した池塘に明るい影を落としていた。

山行状況
日程 2015/10/15 入山地 鳩待峠
メンバー 大島・Y
木村夫妻
行動時間 7時間35分
コース及びタイム
横浜3:00-5:00関越道・赤城高原SA6:15-7:10戸倉・尾瀬第1駐車場7:25-鳩待峠8:00-8:55山の鼻9:10-尾瀬ヶ原-至仏山登山口9:40-森林限界10:15-中間点11:00-12:00高天原12:10-12:35至仏山13:35-小至仏山14:05-オヤマ沢14:45-13:35鳩待峠13:45-尾瀬第1駐車場16:10-赤城高原SA-横浜20:40
尾瀬、至仏山地図

 今回は、当初尾瀬ヶ原のクサモミジを見に行こうと、旅行仲間の木村夫妻と計画を立てていたが、急遽計画を変更して、至仏山にも登ることになった。
 10月の連休も終わると、シャトルバスも早い出発がなく、帰りのバスも早仕舞いとネットに出ていたので至仏山に登ると時間までに降りてこられないので、尾瀬ヶ原の散策のみと考えていたが、現地に来ると次々とバスも出ていて、尾瀬ヶ原を散策した後でも至仏山に登れそうなので、みんなで相談して至仏山に登る事にした。

尾瀬第1駐車場  横浜と埼玉の幸手からお互いの家を出て、関越道の赤城高原SAにて待ち合わせ、朝食を摂ったあと戸倉の尾瀬第1駐車場までやってくる。
 シャトルバスは、10日〜12日までの連休を境に出発の時間も7時50分が始発とネットに出ていたのでのんびりとここまでやってきたが、実際は、登山客が集まれば順次鳩待峠まで、出発していた。
 鳩待峠からは8時に出発することが出来たので、充分至仏山に登っても帰ってこれると確信して、山の鼻から至仏山に行くことにした。
 尾瀬の看板をバックに定番の記念写真です。
鳩待峠
鳩待峠からの階段   最近は、晴天が続き今日も晴天の予報ではあったが、今朝は放射冷却があり、ぐんと冷え込んでいた。その為に、木段や木道の坂道では、霜が降りて足下が滑りやすく、慎重に下って行く。
 ちなみに私は、写真を撮っていたせいもあるが二度も転けました。
 木道には、カエデやモミジ等の落葉樹が足下にキレイな落ち葉のじゅうたんでした。 秋の紅葉
山の鼻にて休憩  50分ほどで、山の鼻まで来ました。小休止でトイレ休憩です。
 木村夫妻は、初めての尾瀬で、尾瀬ヶ原のクサモミジ、秋色の尾瀬と燧ヶ岳を目に焼き付けたようです。 尾瀬の草モミジ
 至仏山をバックに撮影  尾瀬ヶ原は30分ほど散策してから、後に見える至仏山に向かうことにしました。
 山の鼻に戻り、9時40分、クサモミジの中を至仏山登山です。 至仏山登山
尾瀬ヶ原を見る  山の鼻からの登山は、急登の木段や石ころだらけの階段で、本格的な登山は初めての木村夫妻は、日頃の運動不足を嘆きながらも懸命に登って行きます。
 その為に休憩もこまめに取りながら、景色も堪能しながら、ゆっくり登山です。
 中間点も過ぎ、蛇紋岩の岩やクサリ場と格闘しながら登り続けています。 蛇紋岩の岩肌を登る
 高天原から尾瀬ヶ原  山の鼻から2時間半、やっと高天原の木段までやって来ました。ここから見える燧岳と尾瀬ヶ原の展望は素晴らしい。紅葉のピークは過ぎたようだが、それでも木村夫妻は感激してました。
 12時35分至仏山頂に到着です。約3時間で登りました。初めての登山にしては、当初予定の時間に登れたので、鳩待峠でもシャトルバスに余裕で乗って帰れます。 至仏山山頂
至仏山を下山  60分の昼食休憩を摂り、下山しますが、木村さんにアクシデント発生です。なれない登山のため大腿四頭筋が痙って痛みが出てきて歩けない。しばらくは休み、痛みが取れたら歩き出す。ことを数回繰り返した後、だましだまし下って行くことにしました。
 オヤマ沢田代の高層湿原、池塘がありその廻りがクサモミジとなっていました。
 木村さんの脚の痛みも緩やかな下りに入ると、いつの間にか治ったようで、いつものように軽やかに歩いています。
オヤマ田代湿原
至仏山の紅葉  オヤマ沢田代の高層湿原からは、緩やかな木道を下って行くと、ブナや針葉樹林に変わっていく。ナナカマドの赤い葉はすでに落ちていたが、赤い実が鈴なりになっていて、キレイな紅葉を演出していた。
 更に緩やかに下って行くこと60分、林の向こうから車の音や話し声も聞こえてきた。鳩待峠休憩所の屋根が見えて来ました。
 15時35分到着。みんな無事に下山出来ました。尾瀬第1駐車場を16時15分発。帰路は、関越道の赤城高原SAにて夕食を食べた後に解散。それぞれの家路に帰ることになりました。
鳩待峠 

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