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 深田久弥著 「日本百名山」より、
 八面玲瓏(れいろう)という言葉は富士山から生まれた。東西南北どこから見ても、その美しい整った形は変わらない。どんな山にも一癖あって。それが個性的な魅力をなしているものだが、富士山はただ単純で大きい。それを私は「偉大なる通俗」と呼んでいる。あまりにも曲がないので、その俗物め!と小天才たちは口惜しがるが、結局はその偉大な通俗性に甲を脱がざるを得ないのである。

山行状況
日程 2014/9/18 入山地 富士宮五合目
メンバー 筒口・大島
長谷川・斉藤
行動時間 9時間45分
コース及びタイム
横浜4:00-6:15富士宮五合目登山口6:30-六合目雲海荘6:50-新七合目7:45-元祖七合目8:15-八合目8:55-9:55万年雪山荘10:10-10:45九合五勺11:00-頂上浅間奥社11:40-11:55剣ヶ峰12:15-12:25頂上浅間奥社13:30-九合五勺13:50-万年雪山荘14:05-八合目14:25-元祖七合目14:50-新七合目15:20-六合目雲海荘15:55-五合目駐車場16:15-御殿場17:20-横浜18:25

 元の職場の若い人達は、「富士山に登ったことがない」と言うことなので、夏のハイシーズンが終わった後の静かな富士山を登ろうと、9月の天気のよい日に登る事になった。しかし、今年は天気が不安定で9月に入ってもピーカンの日が続かない、この日も雨こそ降られなかったが、登り下りは曇り、それでも剣ヶ峰に立ったときには青空となっていた。
 8月に年寄りだけ4名で茅ヶ岳に登ったときには、私は若い方だったが、今回は一番年寄りで、みんなに置いてけぼりになるかと思いながら、富士宮五合目を登り出したのだが、若い衆が「酸素が足りない」と休憩も多く、ゆっくりのんびりと時間をかけて登って行ったので、みんな一緒に最後まで登る事が出来ました。

 富士宮五合目に着いたときには、一番上の駐車場に止められた。天気がはっきりとしないせいか、車も少なく余裕をもって止めることが出来た。
 6時30分頃から登り始める。ここ富士宮五合目は標高が2400mと他の登山口より高いせいか、今日も多くの登山者が登り始めていた。
   雲海荘までは20分。まだまだ余裕で通過しました。
 2年前に来た時には、トイレの前の通行止めがベニヤ一枚分の高さで、跨いで通行して行ったが、今回はこのトイレの裏側から登って行く事になった。
 トイレ脇から登る雲海荘裏の登山道は、以前と同じ道でした。
 六合目を過ぎた頃から、自衛隊の大砲の音が聞こえてきました。
 七合目を過ぎて七時半を回ったが、雲が多くお日様が出てくるのが期待できません。
 八合目が近づいて来ました。後から登って来た20代の3人連れが駆け上がるように、私たちを追い抜いて行きました。
 八合目では、若い仲間が酸素ボンベの助けを借りたいと小休止です。大分疲れてきており、 酸素もあっという間に無くなりそうです。
 しかし、この酸素ボンベも効果があるのでしょうか、まあ気休めでも本人にとっては、効果があると信じて吸い続けることがよい結果を生み出すことでしょう。
 
   この地蔵岳さんの前で、酸素を吸い続けていましたので、彼氏はお賽銭をあげ、登山の無事を祈って登り続けました。
 さらに、鳥居の残骸でしょうか、柱だけが残っています。この柱の割れ目に小銭が沢山お賽銭代わりに挟まっていたので、我々もお賽銭代わりに小銭を挟んできました。
 万年雪山荘まで登って来ました。皆さん大分疲れてきております。
 ついに先ほどまで元気だった、Hさんまで酸素ボンベのお世話になっております。数年前に買い込んだものだが、今回持ってきたとのこと、本人も効果のほどは信じていないようだが…。
   九合五勺から最後の厳しい登りです。山頂はすぐ上に見えています。しかし、ここからが見るのと登るのとは大きな違いで、脚が上がらなくなってきます。
 山頂直下、空気が薄くなってきているのが分かるほどの登り。この一段一段の段差がきつく、脚が停まり、深呼吸も深くなります。
   山頂浅間奥社に着きました。シーズンオフに始めたのだろうか、奥社の周りに石垣を積み上げています。石工の人達が寒さの中忙しく働いていました。
  浅間奥社にて小休止した後、剣ヶ峰までもう一踏ん張りです。
    剣ヶ峰までの急坂の登ると、気象庁の富士山気象観測所の建物が目の前に現れます。
  晴天の剣ヶ峰です。浅間奥社までは雲が多く下界も見えずに苦しいばかりでしたが、剣ヶ峰見えだしたとたんに青空が出てきて気分爽快になりました。
 私以外の3人にとっては、初めての富士山でしたが、「日本人だったら富士山には一度は登らなくては」という願いが叶った一日だったようです。

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