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天狗岳

 深田久弥著 「日本百名山」より、
 私がその頂きに立った時には、期待していた瀬戸内海は雲の下に隠れていたが、石鎚山を盟主とする多くの衛星峰を望むことが出来た。有象無象の山々の彼方に遠く土佐湾があった。東の方には無数の山並みが続いて、その果てに阿波剣山の連嶺も望まれた。
 天は済み、風もなく、この秋の好日に、ただ1人、四国の最高の地に立っているのだ。四国一円が我が眼中に収まっているような気がした。それにしても何と山の多い国だろう。青い平地らしいものは松山と西条の平野だけ。あとはすべて山また山であった。

山行状況
日程 2014/9/12 入山地 石鎚山
ロープウェー
メンバー 大島・Y 行動時間 6時間20分
コース及びタイム
石鎚山ロープウェー下谷駅8:40-山頂成就駅8:50-石鎚神社9:10-八丁坂9:30-前社森10:10-夜明峠10:35-11:00二の鎖11:15-弥山11:45-12:00天狗岳12:15-12:25弥山13:00-夜明峠13:30-前社森13:45-八丁坂14:10-石鎚神社14:35-ロープウェー山頂駅15:00-下谷駅15:10-15:50西条市湯ノ谷温泉16:30-吉野川SA18:30
石鎚山地図

 この夏の天気は、荒れていて8月になっても好天の日々は少なかった。9月に入っても台風が来たりして各地では大雨や洪水の被害が続出していた。今回は新潟方面の火打山・妙高山又は、雨飾山等の山々に行く計画を立てていたが、天気予報では、関東から東北・北海道が大荒れのようで、低気圧から抜け出ていた四国の石鎚山・剣山を目指すことにした。11日に横浜を出た日には東北・北海道では大荒れとなり大きな被害が出ていたようであった。

 石鎚山は、山岳信仰の山として知られる。日本七霊山(富士山・立山・白山・大峰山・釈迦ヶ岳・大山・石鎚山)のひとつとされ、霊峰石鎚山とも呼ばれる。一般に石鎚山の名称は、最高峰に位置する天狗岳・弥山・南尖峰の三山を総称して石鎚山と呼ぶらしい。

石鎚山駐車場  前日の11日に横浜から四国に入り、いよ西条の手前の入野SAにて車中泊をした。
 朝早くに入野SAを出て、石鎚山ロープウェー下谷駅の駐車場にやって来た。しかし、この時期、ロープウェーの始発は8時40分と遅いので、2時間ほど待っていた。
 駐車場のすぐ上に、ロープウェーの下谷駅がある。8時40分の始発のロープウェーには15名ほどの登山者が乗り、山頂成就駅を目指す。
 ロープウェイは山麓の下谷駅から成就駅まで約800mの標高差を登っていきます。
石鎚山ロープウェー
 山頂駅から歩く  山頂成就駅には10分ほどで到着した。ここからは、石鎚神社まで20分登って行く。
 数件の旅館やお土産を売っている店の間を通って、石鎚神社中宮成就社の正面に出てきました。 石鎚神社
石鎚神社ご本尊  正面の本殿にてお賽銭を上げてから、ふと横を見ると、いつだかテレビで見たことのある風景が見えてきました。確かこの神社のご神体は石鎚山そのもの。ということで、中に入り、青空の中に現れていたご神体を拝むことにしました。今日の登山の無事を祈念して…。
 神門、ここから登山道に入っていきます。 神門が登山口
大鳥居から遙拝  しばらく緩やかな坂を下ると、鳥居が見えて来ました。登山をしない人達は、ここから石鎚山を遙拝して帰れるようです。
 八丁坂を下って20分、一番下の鞍部が八丁となっていました。ここまでは下りでした。 八丁
急登  いよいよここからは本格的な登りとなって来ました。階段が続いています。
  八丁から40分もあえぎながら登って来ました。前社森の試しのクサリに出て来ると、若い人達がなにやら話し込んでいました。「俺は登る、登らない」と、私たちはこのクサリはパスして、先を急ぐことにしました。 試しのクサリ
 前社の森  試しのクサリを回り込んだ所です。岩のてっぺんに若い人が登っていました。降りてくると「下りは大変、死にそうだ」と…。 
 試しのクサリからは、更に階段が続いていましたが、夜明け峠からは緩やかな登りとなり、天狗岳が目の前に見えて来ましたが、ガスも気になるように出てきました。 夜明け峠
2の鎖  二のクサリの鳥居まで来ました。ここ場所の左側から女性2人が登って来ました。話を聞くと土小屋から登って来たとのことでした。
 以前は二の鎖小屋があったようですが、現在は新しい休憩所とトイレを建設中とのことで、大きな重機も入って作っていました。
2の鎖休憩所工事中
2の鎖  いよいよここからは、二のクサリに挑戦します。尻込みしていたカミさんも、先に登って行った女性2人の後を追うように登って行きます。
 クサリを登る途中、女性の力では大変な場所もありましたが、なんとか頑張って登っていました。それにしても長いクサリでした。 2の鎖
3の鎖  二のクサリをなんとか登ってくると、三のクサリに出てきました。しかし、現在は工事中とのことで、登れませんでした。
 三ノクサリの巻き道は、立派な鉄の桟道となって手すりもついて大変登りやすくなっていました。 桟道
弥山小屋  桟道を登り切ると、弥山の頂上山荘が見えて来ました。
 西日本最高峰の弥山からの眺めは素晴らしく、天狗岳も写真で見るように青空の中に屹立していました。 天狗岳
天狗岳直下  早速、天狗岳まで行きます。弥山から見ていると、危ない登りが続いているようだが、来てみると山頂直下のこの場所5mほどを注意して登れば、さほど危なくないことがわかりました。
 天狗岳山頂です。10分ほどで到着しました。 天狗岳
弥山  天狗岳から見た弥山の山頂がガスで半分隠れていました。
 弥山まで戻ってから昼食休憩をとりました。休憩を終わる頃には、大勢の登山者が登ってきて賑やかになっていました。 弥山神社

剣山へ続く 

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