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浅間山山頂

 深田久弥著 「日本百名山」より、
 わが国で火山の代表といえば、浅間と阿蘇であろう。いつ頃から噴き始めたか知らないが、それは今日に至るまで絶えることなく煙をあげている。浅間山は煙と共に生まれ、今も煙によって名を博している。平常は薄い白煙かと見紛うようなおとなしい噴き方だが、時々堪忍袋の緒を切って大あばれする。最近の20年間だけでも、大小の爆発は千八百回以上に及んでいるという。昔からの浅間山の噴火史を辿ったら、莫大な回数になるだろう。中でも有名なのは天明三年の大爆発で、数キロにわたる溶岩を流して、山麓地帯に大災害を与えた。今は名所となっている鬼押出はその名残である。

山行状況
日程 2014/7/29 入山地 天狗温泉・浅間山荘
メンバー 大島・Y 行動時間 7時間15分
コース及びタイム
天狗温泉・浅間山荘5:45-一ノ鳥居6:20-カモシカ平7:25-7:40火山館7:50-Jバンド分岐8:15-入山禁止看板9:10-9:35前掛山10:10-Jバンド分岐10:55-11:45火山館11:45-二ノ鳥居12:15-不動の滝12:20-一ノ鳥居12:30-13:00浅間山荘・天狗温泉13:50-横浜17:15
浅間山地図

 昨日、苗場山を降りてから、関越道を経て上信越道の佐久ICから天狗温泉・浅間山荘まで来た。日帰り温泉に入った後は、普通の駐車場ではなく、キャンプ場の駐車場に駐めて明日に備えることにした。
 浅間山は、現在でも山頂からは噴煙が上がる活火山である。本来の山頂である浅間山には登山規制が敷かれて立ち入りが出来ないので、浅間山の外輪山である前掛山が今回の登山対象である。

天狗温泉オートキャンプ場  昨夜の宿泊は天狗温泉の裏側にあるオートキャンプ場に駐車・宿泊しました。一泊で車は1000円、2名で1400円の2400円です。
 朝食を済ました後、5時45分この鳥居から出発です。鳥居の右側にトイレがあります。   鳥居
レベル1  やはり、鳥居のそばには掲示板があり、「ただいまの噴火警報レベルはレベル1です。」との大きな看板がありました。
  しばらく歩いて行くと橋を渡るが流れる水は、赤く鉄分を含んだ川の流れとなっていました。やはり、活火山を感じさせられる山のようです。 赤い川
なだらかな坂道  登りは、なだらかな坂道で、朝方一番での登りに気を使ってくれるような楽ちんな登り坂でした。
 一ノ鳥居に出てきました。ここからは、不動の滝から行くコースと、沢を渡って登っていくコースがありましたが、左の沢を登っていくコースを選んで行きました。 一ノ鳥居
二ノ鳥居  一ノ鳥居から二ノ鳥居までも、右側に沢ノ流れる音を聞きながら、緩やかな登りを登って行きます。
 二ノ鳥居にてしばらく休んだ後は、カラマツの林の中を登っていきます。カラマツ林を抜けると青空が見え、左右には尖った岩峰が現れる。カモシカ平に出てきました。カモシカがよく通るのでしょうか。 カモシカ平
 
ヤマホタルブクロ
 
ナデシコ
牙山  左の岩峰が牙山のようです。ここまで来ると硫黄の臭いがきつく漂ってきました。
 火山館に7時40分、約2時間かかりました。今日は群馬県では猛暑日のようで、この辺りでも日陰がありがたいほどでした。 火山館
お花畑をのんびり  火山館にて休憩した後、トーミの頭分岐を左に見て、お花畑の花々を眺めながらのんびりとJバンド分岐に向かいます。
 
アヤメ
 
マルバタケブキ
  Jバンド分岐までは森林の中を歩いて来ましたが、これから先は、森林限界のようで下界の猛暑日の暑さが感じられそうです。 Jバンド分岐
前掛山を見ながら  森林限界を過ぎると火山岩混じりの登山道が目の前に続いていました。前掛山を右正面に見ながらの登りです。
 森林限界を過ぎてからは、全く別世界のような瓦礫混じりの荒涼とした道をひたすら登ります。背後には黒班山等の緑豊かな山々を見ながらひたすら登って行きます。 黒班山
浅間山看板  正面に浅間山の勇姿が見えて来ました。ここには「これより先入山禁止」の看板が立っていました。
 浅間山を左に見ながら、噴火した時の避難壕が2基備えられている前を通り、その先の前掛山に向かって行きます。 避難壕
外輪山  浅間山の外輪山であることがはっきりと分かる道を前掛山に向かいます。
 浅間山はうっすらと煙を出していますが、ここから見た感じでは今もこの山が活火山であると言うのが信じられないほど穏やかな山に感じます。 前掛山
黒班山   快晴の山頂では遠くの山々を見ながら、同時に登っていた若い登山者と30分ほど話をしてから下山です。
  火山館まで戻ってから昼食休憩を摂っていたところ、大勢の子供たちが登って来ました。上州・極真会というお揃いのTシャを着て、わいわいと騒いでいましたが、引率の大人たちは、山頂まで大人で2時間かかるということを把握していないようで、その後どうなりましたか気になります。 火山館
 不動の滝   下りは、二ノ鳥居から不動の滝を見るために左の道を下る。なかなか勇壮な滝が現れた。涼しさを体に浴びながら沢沿いに下り、一ノ鳥居まで戻って来た。
  天狗温泉・浅間山荘に13時頃到着した。ここの温泉は、赤い鉄分が入っている温泉で体の芯まで温まり、山の疲れが取れるような気分でした。
 帰りは、上信越道から関越道、そして、最近出来たばかりの鶴ヶ島から圏央道を通って海老名JCTから東名高速を経て青葉ICまで帰って来た。やはり、環状8号の渋滞の中を抜け横浜まで戻るのと違いストレスもなく早く戻ることが出来た。
天狗温泉・浅間山荘

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