深田久弥著 「日本百名山」より、 大たい昔から名山と称されているものは、平野からよく見える山である。ところが苗場山は奥山で、街道筋からは見えない。そんな隠れた山に、どうして古くから社が祀られたり参拝者が登ったりするほど、あがめられたのだろう。・・・もし苗場山が辺凡な山であったら、ただの奥山として放っておかれただろう。ところがこれは人の眼を惹かずにはおかない。そして一ぺんその山を見たら。その名を問わずにおられない特徴を持っている。すぐれた個性は、どんなに隠れようとしても、世にあらわれるものである。 |
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今回始めて、新潟の山に登ることになり、関越トンネルを通り抜けた。群馬県の水上温泉辺りから谷川岳の山の下をくり貫いた10kmにも及ぶトンネルを抜けるとそこは、新潟県湯沢町であった。そこから30分ほども走ると、スキー場のゴンドラ・リフトが点在している。ここのゴンドラ・リフトは夏場での営業はしていないようで、閑散としていた。 苗場山は、最近テレビで何回も取り上げられていて、印象的には案外楽ちんそうな山のイメージであったが、足下はぬかるみ岩がごろごろとして、思っていたより大変であった。 |
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かぐらみつまたスキー場のゴンドラ・リフトの横を抜けて、やってきました湯沢町営第2駐車場。5時半だというのにすでに、8台ほどの他県ナンバーの車が駐車していました。 | |||||||||||||||||||||
駐車場の前にはトイレと右側には登山道の入り口が見えていました。 | |||||||||||||||||||||
前日に雨が降り続いたようで、登山道を入るとすぐにぬかるんだ田んぼのような道となっていて、今日の登山の難儀さを感じました。 | |||||||||||||||||||||
それでもすぐに、和田小屋へ抜ける舗装された道が現れホットしていると青空も見えて来ました。 |
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この写真の左側に和田小屋があります。ゲレンデの正面から登る登山道がありました。 前回の吾妻山では、天元台スキー場のゲレンデが歩きやすい登りだったので期待していたが、残念ながらその期待は裏切られました。 |
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ゲレンデはすぐに横切り、右側の林の中に入り込み、大きな岩がごろごろとした登山道で、昨日の雨が水たまりを作りぬかるんでいた。 | |||||||||||||||||||||
下の芝まで約1時間かかりました。歩きやすい木道はここまでこないとありませんでした。 | |||||||||||||||||||||
更に40分、やはり岩だらけで水が流れている道を登ってくると、第2の休憩所、中の芝です。後を振り替わってみてもガスが出ていて展望がありません。 | |||||||||||||||||||||
中の芝からは、上の芝、顕彰碑と続き、小松原分岐、そして、股スリ岩と続きます。 ここからは、神楽ヶ峰までは木道の水平移動となります。 |
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神楽ヶ峰からの展望です。かすかにダムらしき湖が見えますが、その先は見えません。 | |||||||||||||||||||||
神楽ヶ峰から下り、雷清水でノドを潤してからは、お花畑を通り最後の登りとなります。 | |||||||||||||||||||||
お花畑から見た苗場山です。左側の花が「花ウド」のようです。 | |||||||||||||||||||||
薄紫のヒメシャジン |
クルマユリ |
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お花畑からは急登となっており、見上げるような坂をあえぎながら登っていきます。雲尾坂を更に登っていくが、危ないところは無く、只一カ所だけロープがありそこを登り切ると山頂です。 | |||||||||||||||||||||
雷清水からは1時間もかかりましたが、急な登りから考えると不思議なほど平らな高層湿原が現れました。ガスが常にかかり、しばらくするとガスが晴れるということの繰り返しでした。 | |||||||||||||||||||||
10時25分、苗場山山頂です。4時間20分かかりました。山頂直下だけ大変でしたが、登って見ると苦労がウソのように吹っ飛びます。 | |||||||||||||||||||||
苗場山自然体験交流センターの下にて昼食休憩です。以前はこの右側に遊仙閣という山小屋もあったようですが、今はありませんでした。 | |||||||||||||||||||||
雲の上の苗代のような風景を見ながら昼食休憩を摂りました。山頂の広大な高層湿原を見ながらの休憩は、他では味わえない優雅な気分でのんびりとしました。 | |||||||||||||||||||||
下りは、青空の中スキー場のゲレンデまで下って来ました。 駐車場からは、明日に登る山、浅間山(前掛山)の天狗山荘までドライブです。 |
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浅間山へ続く | |||||||||||||||||||||
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