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蔵王神社

 深田久弥著 「日本百名山」より、
 同じ東北の山でも、蔵王には、鳥海や岩手のような独立孤高の姿勢がない。群雄並立といった感じで、その群雄を圧してそびえ立つ盟主がない。山形から見ても、仙台から見ても、一脈の山が長々と連なっているだけで、その中に取り立てて目を惹くような、抜きんでた高峰がない。それは地図を見ても分かる。どの峰も稜線上の鞍部からせいぜい200メートルくらいの登りしかない。だからわれわれが蔵王と呼ぶ時には、この一連の山脈を指して言う。この長大な尾根は、東北人特有の牛のような鈍重さをもって、どっしりと根を張っている。
 もし最高点を盟主とするならば、それは熊野岳であって、その細長い頂きの一端に、斎藤茂吉の歌碑が建っている。

山行状況
日程 2014/7/15 入山地 刈田駐車場
メンバー 大島・Y 行動時間 4時間10分
コース及びタイム
横浜2:00-7:45刈田駐車場8:05-刈田岳レストハウス8:35-避難小屋9:20-9:50熊野岳10:00-10:45刈田岳-お釜11:45-刈田駐車場12:15-15:20白布日帰り温泉16:30-天元台ロープウェー16:40
蔵王山地図

 横浜を2時に出発した。大橋JACから首都高中央環状線に乗り東京を抜ける。東北道に入れば快適なドライブである。ただし少し眠いが…。東北道の白石ICを降りて一路蔵王へ向い、快晴の中蔵王エコーラインを登って行く。

蔵王連山  快晴の青空の下、蔵王連山が顔を見せてくれた。今日は素晴らしい登山日和になりそうだと写真を撮っていたが、何かおかしい。奧の山にはガスが出ているではないか。
 蔵王エコーラインの脇に登山客の車が多数止まっているので、当初は山頂駐車場に止める予定を変更して、ここから登る事にした。 刈田駐車場
エコーライン  蔵王ハイラインの道を歩いていくと、ここは自動車専用道路だと言われて、道路を横切るように登山道を登っていくことになった。
 確かに、ハイラインを横切るように登山道はあったが、ここから登るひとは少ないのだろう、藪こぎ状態で登る事になった。 藪こぎ
エコーライン  最後は、道路脇にお花もキレイに咲いていたので道路に沿って登る事にした。
 レストハウスまで30分。山頂駐車場がこの下にあったが、数台の車しか止まっていない。
 トイレを済ましてから歩き出すが、ガスが出てきて先が見えない。
レストハウス
馬の背  レストハウス脇から出て左に曲がり馬の背を熊野岳方面に歩いて行くが、10m先が見えず夢の中を歩いているようだ。時々強風が吹いてきている。
 この馬の背は、この柱が等間隔で立っており、熊野岳に向かって左が山形県、右が宮城県の県境となっているようだ。 県境
避難小屋  この写真の避難小屋は明るく見えるが、目の前にくるまで、この登りと避難小屋はまるで見えなくて、突然小屋が現れてきたようだった。
 避難小屋の裏手には、ガスの中にひっそりとコマクサが咲いていた。 コマクサ
コマクサ  コマクサを見ながら地蔵岳山方面に行くことにしたが、やはり先がまるっきり見えないので、熊野岳へ戻ることにした。
 熊野神社まで戻る。神社の中の避難小屋には数組の登山者がいたが、皆これからどうするかと話し込んでいた。 熊野神社
熊野岳  神社の隣の熊野岳の大きな山名標識が見えない。教えてもらわなければどこだか分からないほどのガスの中だ。
 やはり斎藤茂吉歌碑も横にあるのに見えなかった。
 「みちのくをふたわけざまにそびえたまう 蔵王の山の雲の中に立つ」
 もちろん、天気が良ければ、飯豊山から朝日連峰等々の山々が見えるのだろうが、残念ながら戻ることにした。
斎藤茂吉歌碑
馬の背  馬の背を刈田岳に向かって戻る。レストハウスが見えるころにはガスが少しづつ晴れてきていた。
 刈田岳の緩やかな坂を登る頃に、やっとガスが流れてお釜が見えて来た。しかし、相変わらずに熊野岳方面はガスが山を覆っていた。 御釜
刈田岳  刈田岳にて、少しずつ晴れて来ているお釜を見ながら昼食休憩を取る。
 昼食休憩後は、そのまま登山道を行き、蔵王ハイラインを横切って下りて行く。 エコーライン横断
刈田駐車場  12時過ぎの刈田駐車場は、満車の状態であった。
 これから、山形の米沢を抜けて吾妻山登山口である天元台ロープウェーへ向かうことにした。
 天元台ロープウェー湯本駅に到着した。駅の上と下に大きな駐車場があり24時間開放してあった。トイレも外にあり寒い地方のトイレらしく便座も暖かい。
 場所を確認後に、白布温泉・西屋旅館の源泉掛け流し風呂に入ってくる。
吾妻山へ続く 

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