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金峰山山頂

深田久弥著 「日本百名山」より、われわれ山岳党の大先輩木暮理太郎氏に次のような言葉がある。「金峰山は実に立派な山だ。独り秩父山脈中に嶄然頭角を抜いて居るばかりでなく、日本の山の中でも第二流を下る山ではない。世に男の中の男を称えて裸百貫という諺があるが、金峰山も何処へ放り出しても百貫の貫禄を具えた山の中の山である」金峰山に対してこれ以上の賛辞はあるまい。私もそれに賛同する。 
 
山行状況
日程 2013/6/24 入山地 大弛峠駐車場
メンバー 大島・Y 行動時間 5時間30分
コース及びタイム
大弛峠駐車場7:00-朝日峠7.30-朝日岳8:00-鉄山8:30-金峰山9:10-小休止9:45-鉄山10:15-朝日岳10:45-朝日峠11:15-大弛峠11:45-昼食休憩12:30-大弛峠発12:35-横浜16:00
金峰山地図

 朝、横浜を出たときには、雨が降っていたので天気予報を聞きながら車を走らせていく。長野や山梨の山に行くときは横浜から16号線を北上して相模湖ICから中央高速に乗るが、今回は第三京浜から環状8号に廻り、調布ICから中央高速に乗ることにした。勝沼ICを降りた頃には雲が山の上にかかっていたが、東京は雨が降っているとラジオから流れていた。大弛峠の着いた頃は曇り空だったが、少しずつガスが出てくる。登山道は、朝日岳からの下りさえ気をつければ標高差も少なく歩きやすい道でした。

大弛峠   勝沼ICから1時間ほどかかって大弛峠までやってきた。思ったより広い駐車場でした。月曜日の今にも雨が降り出しそうな日なのにすでに10台ほどが駐車していた。
  駐車場のすぐ後から、金峰山への登山道入り口があった。 登山口
朝日峠   30分も登っていくと、一旦下り、朝日峠に出る。
 私の峠という概念は、この写真からいうと右から左、左から右に道があり交差する道が「峠」と思っていたので、左右からの道がないのがおかしいと、帰ってから調べてみたら、「山道をのぼりつめて、下りにかかる所」「山地の尾根の峰と峰との間の低い鞍部」等の「山の上り下りの頂点」ということのようだ。勉強になりました。
 
  朝日岳手前の岩場に出る。晴れていれば、甲武信岳が見えるようだが、今日は展望は全くない。 展望がない
朝日岳   朝日岳に8時、丁度1時間かかった。
 朝日岳から一旦下る。岩だらけの下りで、慎重に下って行く。やはり前方にはガスが出て天気が良ければ、金峰山が見えるようだが見えません。それでも雨が降らないだけ良しと思いましょう。 朝日岳から下る
鉄山   10時30分、朝日岳から30分ほどで鉄山の看板に出会う。
 深田久弥氏が金峰山に登ったころは「頂上から、鉄山に向かって尾根を進みかけたが、ハイ松が深くて道がわからない、断念して、翌日、千曲川添いの梓山に下った」とのことで、今はメジャーになっている大弛峠からのコースが無かったのではないか。
 ちなみに、深田久弥氏の生年月日から調べると、当時の旧制一高(現在の東大)時代に登ったようだ。、1923年9月の関東大震災の頃なので、このコースが無くてもおかしくない。
  鉄山から30分ほどで、森林限界を出て、金峰山の東の広い見晴らしの良い場所に出てきた。 森林限界を過ぎる
山頂の五丈岩  目の前にそびえ立つ五丈岩が見えて来た。その手前の岩場が金峰山の山頂であった。着いたときにはガスが出ていて五丈岩も霞の中でしたが、しばらくしているとガスが晴れて薄日が差してきた。
 五丈岩の下には赤い鳥居がある。何処の山にも山岳信仰はあるが、ここ金峰山も古くは修験道の盛んな山であったらしい。
 よく五丈岩の上に登るひとが多いように聞いていたが、今回は登るひとがひとりもいなかった。
五丈岩
可憐なイワカガミ  可憐なイワカガミの花が岩の間から顔を出していました。

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