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御嶽山山頂

深田久弥著 「日本百名山」より、
普通御岳は日本アルプスの中に入れられるが、この山は別格である。そういうカテゴリーからはみ出している。北だの、南だのと、アルプスは混み合っているね、そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している。
たしかにこのボリュームのある山は、それだけで一王国を形成している。一個の山として、これだけ図体の大きい存在も希である。

山行状況
日程 2013/10/30 入山地 中ノ湯6合目
メンバー 大島・Y 行動時間 7時間30分
コース及びタイム
横浜2:00-伊那IC5:30-御岳・中ノ湯6合目7:30-7合目八海山8:10-7合目行場山荘8:20-女人堂9:20-石室山荘10:50-覚明堂11:10-御嶽山11:45-覚明道12:15-8合目女人堂13:10-昼食休憩13:35-7合目行場山荘14:10-7合目八海山14:20-6合目中ノ湯14:50-濁河温泉16:20
御嶽山地図

10月も終盤となり高い山には雪の便りも伝えられる今日この頃となってきたので、今年の百名山も最後になるかと思いながら計画を立て、南に行こうと御嶽山を選んだ。しかし、前日から当日の朝にかけて雨が降り続いていて、木曽の街道に入っても濃いガスが立ちこめる中を御岳に向かうことになった。それでも、御岳が見えてくると雲の流れは速かったが山頂が見え隠れしながらも晴れ間も出てきました。

中ノ湯六合目登山口  当初、御岳ロープウェーを利用して登ろうと思い、駅に7時に到着したが、始発が8時45分で、待ち時間に7合目まで登れそうなので、6合目中ノ湯まで車を走らせて、そこから登山を開始することにした。
 40〜50台は駐められそうな駐車場でした。トイレもありました。
 この駐車場のすぐ裏に、中ノ湯の建物があったが、廃屋のようで、建物のあちこちが朽ち果ててから何年も立っているようだった。
 御岳ロープウェーが出来てからは、このコースから登るひとは少なくなっているのではないか。
中ノ湯
御岳七合目八海山支所  御岳7合目八海山支所の建物があっが、その横に小さな祠と梵鐘があり、一鐘突いてから登って行く。
 40分ほどで、御岳ロープウェー駅からの合流地点にたどり着いた。7合目行場山荘です。この時期では全ての山小屋は営業を終了のようです。 七合目行場山荘
階段の登り  ここの登山道は、丸太を半分に割って作った道が森林限界まで続いていた。昨日から今朝方まで雨が降り続いてので、非常に滑りやすく気をつけながら登って行く。
  高い所での紅葉のシーズンは終わっていたが、真っ赤なナナカマドの実だけが葉が落ちたあとの木に残り青空に映えていた。 ナナカマド
 八合目女人堂  森林限界を過ぎると、青空の中に御嶽山が目の前にそびえ立っていました。8合目女人堂に9時20分到着した。
 15分ほどの小休止をとってから、更に上を目指していきます。 
 御嶽山は山岳信仰の山で、神道の御岳教の霊山のようである。
 御嶽信仰では自然石に霊神(れいじん)の名称を刻印した「霊神碑」を建てる風習があり、この登山道は霊山の参道といわれているようだ。
霊神碑
 御嶽山の勇姿   朝方の厚い雲が無くなり青空の中に雄大な御嶽山の勇姿が姿を現してきた。
 8合目から25分ほどで、梵鐘と行者が木曽の町を見下ろす場所に鎮座していた。 梵鐘と行者
 雪が積もっています   この辺りからは、雪が積もり始めていて、時折吹く強風が冬を感じさせていた。
 段々登りがつらくなってきた。富士山の9合5勺からの登りのように急登となってきて息が上がりだしてくる。 あえぎながら登ります
石室山荘  石室山荘に10時50分。登りだしてから3時間20分になる。
 ここ覚明堂は、1785年(天明5年)に黒沢口を開いた覚明行者が、登山道の改修中にニノ池畔で病に倒れこの場所に埋葬された。山小屋の横には覚明行者を祀る霊場が現存するようだ。 覚明堂
稜線が雪です  後を振り向くと、あと30分ほどで山頂に続く稜線が見えて来た。
 山頂直下の緩やかな稜線に出ると、北西からの強風が吹き荒れていて、ダウンを着て暑い手袋をしていても手がかじかむほどの寒さである。秋から厳冬の山に入り込んだようだ。
二ノ池だろうか、山頂直下の池も氷ついてている。一瞬晴れ間が出ていたが、風が強く下を向きながら登らないと飛ばされそうな風であった。
二の池が氷っている
西からの強風が吹いている  北西からの強風が吹き荒れて、剣が峰に当たり雲が2つに別れて青空が見えて来た。ガスが出たり晴れ間が出たりの天気であった。
 山頂直下の階段も凍り付いて手すりを頼りに慎重に登る。 山頂直下の階段も氷る
御嶽神社奥社本宮  最高点の剣ヶ峰にある御岳教総本山の御嶽神社奥社本宮です。
 11時40分、山頂にて撮影をするが、20mもありそうな強風で、剣が峰の指標に捕まらないと飛ばされそうです。更に、ガスが出ていて視界が効かない。下にお釜があるようだが見えません。写真を撮るのも手が指がかじかんでシャッターボタンが押せないほどの寒さとなっていました。
 私の温度計では、1℃でしたが、強風が吹き荒れた感じでは体感温度は-10℃〜15℃にはなっていたのでは…。
 帰宅後に体感温度のサイトがあり調べると、風速が1mで1℃も下がるとのことで、-15℃にはなっていたのだと思います。とにかく寒かった。
剣が峰の指標ですが、強風で吹き飛ばされそうです。

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