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地蔵岳山頂

深田久弥著 「日本百名山」より、
地蔵岳の絶頂に、2個の巨石が相抱くように突っ立っている。古人はこれを大日如来に擬して尊崇したところから、法王の名が生じたと言われている。その後徳川時代の中期から地蔵仏も信仰が盛んになって、この巨石も形が似ているので地蔵仏と呼ばれるようになった。私が登った頃には、地蔵岳の下の賽の河原と称する所に、昔の信仰登山者のおいて行った小さな石の地蔵が壊れた形で散らばっていた。

山行状況
日程 2013/10/13〜14 入山地 芦安駐車場
メンバー 大島・Y 行動時間 13日 8時間20分
14日 6時間30分
コース及びタイム
13日-横浜2:00-芦安駐車場5:30-広河原7:30-白鳳峠入口7:45-樹林帯抜ける9:50-白鳳峠10:40-嶺12:00-赤抜沢ノ頭13:00-地蔵岳13:05-鳳凰小屋13:50
14日-鳳凰小屋5:45-観音岳下稜線6:35-観音岳7:05-薬師岳7:40-薬師岳小屋7:50-南御室小屋8:35-朝食休憩9:20-苺平9:50-杖立峠10:45-夜叉神峠小屋11:30-夜叉神峠登山口12:15-芦安駐車場14:00-横浜20:00
鳳凰三山地図

10月12日(土)からの3連休は、晴天が続いて絶好の登山日和となっていたので、13〜14日にかけて行くことにした。芦安の駐車場についてビックリした。駐車場が満杯である。遠くに見える林道の方まで車で一杯でどうなることかと思ったが、係員の機転ですぐ横の道ばたに駐めることができた。
山梨交通の職員は、「この3連休は予想も出来なかったくらいの登山者が来て大変だ」と話していた。5時30分のバスも4台広河原まで出ていたが、遅い人達は立って、それもぎゅうぎゅう詰め込まれて60分乗ることになった。

広河原から北沢峠へのバス停です  芦安駐車場も早朝から大勢の登山者で大賑わいであったが、広河原でも北沢峠行きのバス停に大勢の登山者が並んでバスを待っていた。
 広河原のインフォメーションセンターにて、朝食をすませた後、白鳳峠の登山口に向かって歩いて行くが、北岳に向かう吊り橋を渡っていく人達は多いが、私たちが行く白鳳峠方面には歩いている人はいなかった。
 白鳳峠入り口に7時45分到着。
鳳凰峠入り口
白鳳峠まではしごです  地図の案内には、登山道は「荒れている」と記してあったが案外しっかりした道でした。ただ急登やはしごが続いており、樹林地帯を出るまでは、一生懸命登らないといけなかった。
 急登の樹林地帯を約2時間登ると、ごろごろとした岩石地帯に出てくる。ここから後を振り向くと目の前にそびえ立つ北岳が、圧倒的な大きさで迫っていた。 振り返ると北岳が
白鳳峠  白鳳峠に着くまでの歩きにくい岩石地帯を50分もかかってようやく白鳳峠に10時40分到着した。
 右に行くと、嶺から地蔵岳に行くが、左のアサヨ峰・甲斐駒ヶ岳に行く早川尾根の途中で9月に崩落があり、通行止めとなっていた。
 嶺に向かって登って行くが、厳しい道が続いていた。しかし、後を振り向くと、ここからは、右に甲斐駒ヶ岳、左に仙丈岳と快晴の中絶景が続いていた。 甲斐駒ヶ岳・仙丈岳が後に見える
嶺  嶺直下の大きな岩の間を登るが、ここも一苦労して登る事になった。下ってくる人達は更に、おっかなびっくり降りていた。
 4時間15分かかって、嶺にやっとたどり着く。地図で見る限り、この岩壁のような急登があるような等高線には見えなかったが、見る(地図)と登るとではエライ違いがありました。
 ここからは、北岳から間ノ岳、農鳥岳の白峰三山が見えて来ました。
嶺からの仙丈岳
地蔵岳と観音岳  嶺から見た、地蔵岳のオリベスクと観音岳です。遠くには富士山も見えて来ました。
 雲一つ無い青空の中に、地蔵岳と観音岳の間に、白い砂がキレイな赤抜沢ノ頭が印象的です。
 赤抜沢ノ頭の越えて、賽の河原に降り立ち地蔵岳のオリベスクを見上げるが、迫力が満点です。白い砂とお地蔵さんが印象的に迫って来ていました。 地蔵岳のオリベスク
鳳凰小屋  地蔵岳のオリベスクを堪能した後、砂漠のような白い砂の下り坂をスキーのように滑り降りながら30分ほどで今日の宿の鳳凰小屋に着きました。13時50分で広河原の登山口から6時間5分かかりました。
 
 テント場です。ここではナナカマド等の紅葉がありました。
昨日の土曜日には、63張りものテントで今シーズン一番の大賑わいのようでしたが、13日のテント場は夜になっても真ん中の通路は開いていました。
鳳凰小屋キャンプ場
朝焼け  2日目14日の朝です。小屋の脇から見た東の空からの夜明けです。
 昨夜の小屋は、満杯で薬師岳小屋と違い来る客は拒まず、オーバーではなく、小さな枕30〜40pの幅で一人、寝返りひとつするのも隣に気を遣いながらで、寝るのも容易でなく疲れるために寝たような気分でした。
 幾度となくと小屋泊まりもしましたが、今晩の泊まりが最強の小屋泊まりでした。2度と鳳凰小屋には泊まりたくありません。
 今日も快晴の中、明るくなってきた5時45分に小屋を立ち、50分ほどで稜線に出た。そこからは雲海の中に八ヶ岳、左に地蔵岳のオリベスクが朝日の中に浮かび上がっていました。 翌朝の稜線
観音岳  稜線に出てからは、白い砂が続く道を30分歩き観音岳に至る。鳳凰三山の最高峰2840mです。
 観音岳から薬師岳までは、まるで雲の上の散歩道のように、白い砂の稜線が続いていました。右に北岳からの白峰三山が見え、更にその奧には南アルプスの雄大な山々が遠くはっきりと見えていました。 薬師岳からの白峰三山
薬師岳小屋  薬師岳から10分ほど下ったところに薬師岳小屋がありました。
 当初は、この小屋に泊まりたくてホームページを見たところ10月の6日頃には連休中は満杯で泊まれませんとのことで、急遽鳳凰小屋に泊まることにした。そのために、夜叉神峠からの長い登りを危惧し予定を変更して、広河原から鳳凰山を目指すことにしました。

 薬師岳小屋の上、砂払山から見た薬師岳です。
薬師岳小屋からの薬師岳
南御室小屋  南御室小屋にて、朝食休憩を取りました。8時35分です。昨日は大勢の登山者でこの小屋も大混雑をしていたようです。しかし、この時間には全て出発したようで、静まりかえっていました。
 南御室小屋にて50分ほどのんびりした後、苺平まで緩やかな登りを30分です。 苺平
苺平からの下り  苺平からは、緩やかなハイキングコースをのんびりと下っていきます。
 しかし、地図上では、南御室小屋から夜叉神峠登山口まで約4時間かかるとのことで、時間を見ながら下って行きました。
 杖立峠まで下ってきました。苺平から55分で到着です。5〜6名の登山者が休憩していました。
 ここまで来ると残りの時間が見えて来ました。南御室小屋から4時間が3時間もあれば降りることができることがわかり余裕がでてきました。
杖立峠
夜叉神峠
 夜叉神峠まで下ってきました。昨日と違って白峰三山が雲の中です。時折北岳や間ノ岳が見えていましたが、雲が多くなってきました。
 12時15分、夜叉神峠登山口に降り立ちました。鳳凰小屋から6時間30分でした。
 ここからは13時26分の広河原からのバスを待ちます。そのバスも大勢の登山客を乗せており、夜叉神峠での乗り降りで30分も遅れて芦安に向けて動き出しました。
 ちなみに、中央高速が笹子トンネルの渋滞から始まり、大月での渋滞、更に八王子までに大渋滞で、相模湖で降りて一般道に入ったが、ここでも津久井湖の先まで大渋滞にはまり、横浜に着いたのが20時と芦安から6時間もかかり、3連休の祭日の渋滞を始めて経験させてもらいました。
夜叉神峠登山口

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