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甲武信岳山頂

深田久弥著 「日本百名山」より、
甲武信岳は奥秩父のヘソと言いたい山である。甲州・武州・信州から、その川の源を深く探っていくと、どちらからもこの山の頂上に出る、というのも面白いではないか。頂上に降った一滴は、千曲川に落ちて信濃川となり日本海に入る。他の一滴は荒川に落ちて大東京を貫通し東京湾には注ぐ。さらに次の一滴は笛吹川に落ちて富士川となり太平洋のものとなる。

    
山行状況
日程 2013/9/20〜21 入山地 西沢渓谷
メンバー 大島・Y 行動時間 20日 6時間00分
21日 6時間45分
コース及びタイム
20日-横浜3:00-道の駅みとみ6:20-徳ちゃん新道6:50-戸渡尾根9:20-崩落場所11:20-破風山分岐11:40-木賊山11:50-甲武信小屋12:00-甲武信岳12:20-甲武信小屋
21日-甲武信小屋6:00-サイの河原6:30-破不山避難小屋7:00-破風山7:50-東破風山8:15-雁坂嶺9:10-ブランチ休憩9:55-雁坂峠9:20-井戸の沢10:55-クツキリ沢出合11:30-沓切沢橋12:00-道の駅みとみ12:45-横浜16:30
    
甲武信岳から破風山地図

先週に甲斐駒ヶ岳・仙丈岳を行ってきたばかりなので、9月の最後の週に登るつもりでいたが、天気予報を見ると次の台風が来るらしいとのことで、天気も続くうちに出かけることにした。
しかし、甲武信岳の急登はどちらから登っても大変のようで、テントを担いで登れるかと2人で心配しながらも思い切って登り始めて行った。徳ちゃん新道を選んで登り始めるが台風18号の影響か、倒木があちこちに登山道をふさいでいて、更に大変な山旅となっていた。

道の駅みとみ  道の駅みとみには6時前に着く。さすがに誰もいない。今回は徳ちゃん新道から甲武信岳を経て、破風山・雁坂峠を下るコースを選んだので、峠を下り降りてきたときに便利なように一番端の駐車スペースに停める。
 6時20分に歩き出して、西沢渓谷の入り口に着く。 西沢渓谷入り口
徳ちゃん新道登山口  近丸新道を通り越して徳ちゃん新道から登る事にした。ネットで調べると徳ちゃん新道のほうが道が整備されているとのことで、近丸新道は避けて登る。
 先週の台風18号のせいか、あちこちで倒木があり道がふさがっていた。 台風にて倒木
鶏冠山  しばらく登ると左の鶏冠尾根が近づいて来て、鶏冠山が目の前に見えてくる。
 登山道を登りだして約2時間30分近丸新道との合流地点に出る。戸渡尾根に出てきたようだ。 近丸新道合流地点
戸渡尾根も終わり崩落箇所  戸渡尾根も長い登り又登る。シャクナゲ・コメツガの林の中を更に2時間も登るとやっと展望が開けてきた。崩落箇所にでてきた。
 更に20分、破風山への分岐に着く。右に破風山・雁坂峠。左に甲武信岳の道となる。 雁坂峠との分岐
木賊山  分岐から木賊山までは10分ほどで到着。もうすぐ甲武信岳である。
 目の前にそびえ立つのは甲武信岳。この鞍部に甲武信小屋があるようだ。 甲武信岳
甲武信小屋  12時丁度に甲武信小屋に着いた。やっと着いたと言うのが正解である。昼の小屋には管理人以外は誰もいない。
 荷物を置いて早速山頂へ行く。15分で登れた。徳ちゃん新道や尾根道では誰1人と会わなかったが、山頂には4名ほどの人達がのんびりと山頂の景色を味わっていた。
 
甲武信岳山頂
金峰山から瑞牆山が見えます   目の前が金峰山・瑞牆山へ続く尾根となってその向こうに五丈岩も見えるほどの素晴らしい景色となっていました。
 最高の景色を堪能してから小屋に戻りテントを張る。誰もいないので好きな場所に張れた。 甲武信小屋にてキャンプです
荒川水源の碑  小屋の裏側、トイレの脇から見ると「荒川水源の碑」がある。この小屋から15分も下ると荒川の水源がある。埼玉を通って大東京の都民の水源となり東京湾に流れ込んでいるそうだ。
 2日目の朝は、味噌汁とお茶を飲んでから破風山・雁坂峠に向けて出発する。
 サイの河原では富士山が雲海の中から顔を出し今日の晴天を喜んでいるようだ。
サイの河原からの富士山
破不山避難小屋  破不山避難小屋まで約1時間。小屋の中はキレイに使われているようだが、トイレが無い。その為に小屋の裏側が汚いようだ。小屋を造ったらトイレも造ってほしいものだ。
 破風山への登りです。後を見ると正面奧に甲武信岳と右に三宝山が見えます。景色が良いと登りの疲れもすっ飛びます。 破風山からの甲武信岳と三宝山
破風山(西破風山)  破風山(西破風山)と書いてあります。山梨100名山でもありますが、なぜ2つの名前があるのでしょうか。
 今日は、尾根歩きの南に富士山が最初から峠を下るまで見えていました。やはりどこから見ても富士山は端正で姿・形に気品がありますよね。 尾根歩きで南に富士山が
東破風山  東破風山(山梨100名山)です。今日は2つめの山梨100名山を登りました。
  雁坂嶺では9時。朝食と昼食を兼ねて食事です。棒ラーメンとナポリタン・スパゲッティーです。なかなか美味しい頂きました。 雁坂嶺
雁坂峠   雁坂峠の10時20分到着しました。後は下るだけです。秩父街道と書いてあったが、昔の人々はこの峠道を甲州から秩父へ重たい荷物を持って行ったり来たりしていたのかと思うと、私たちは便利な世の中に暮らしているとつくづく思いますね。
 峠から30分ほどで井戸ノ沢に着く。沢の水で顔を洗い水を飲む。  井戸ノ沢
クッキリ沢出合   クツキリ沢出合では2つの沢を渡るが、先週の台風18号のせいか水量が多い。下から登って来たトレイルランニングの女性達が「渡れない!」と騒いでいた。
 沓切橋からは舗装された林道となり、約3キロはあるだろうか40分ほど下って行く。  沓切橋
雁坂新道料金所   途中に雁坂新道の料金所が右に見えて来た。
 更に舗装された道から登山道に入り5分で村営の魚釣り場の橋を渡って行く。  村営魚釣り場
道の駅みとみ   12時45分。6時間45分もかかって道の駅みとみまで戻ってきました。なかなか歩きがいのある登山道でしたが、天気も良く富士山と一緒に登山をしていたような、快晴の恵まれた2日間でした。

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