|
|
深田久弥著 「日本百名山」より、木暮理太郎さんの登山記の最初に「皇海山とは一体何処にある山か、名を聞くのも初めてであると云う人がおそらく多いだろう、それもその筈である。此山などは今更日本アルプスでもあるまいという旋毛まがりの連中が、二千bを越えた面白そうな山はないかと、蚤取眼で地図の上を物色して、此処にも一つあったと漸く探し出される程顕著でない山なのである」と書かれているが、この言葉は四十年後の今日でも、まだ通用する。皇海山は今なお静寂の中にある。
|
山行状況 |
日程 |
2012/11/10 |
入山地 |
皇海橋駐車場 |
メンバー |
大島 |
行動時間 |
5時間10分 |
コース及びタイム |
沼田IC4:15-栗原川林道経由皇海橋駐車場5:55-皇海山登山口6:30-不動沢のコル7:50-皇海山8:50-不動沢のコル9:25-鋸山10:00-不動沢のコル10:40-皇海橋11:40-発12:00-栗原川林道終点13:00-沼田IC13:45 |
|
|
横浜を2時に出発する。関越沼田ICを降りて、栗原川林道に入っていくが、真っ暗で狭い林道が何処までも続く、約1時間半もかかって、ようやく広く大きな駐車場にたどり着く。
皇海山は展望がない。しかし、北斜面は北風が激しく木々には樹氷の花が咲き乱れていた。鋸山は、下から見ると確かに鋸の歯のように荒々しいが、猛々しくそそり立つ姿が登る人を誘っていた。
|
|
狭く真っ暗な栗原川林道を約1時間半かかって、ようやく皇海橋にたどり着く。途中の狭い林道を考えるとこのような立派な橋が山奥に架かっているのを見ると工事の大変さが偲ばれる。 |
橋を渡って左側に登山口があった。しばらくは、広く車も入れる林道となっていた。 |
|
|
50分ほども登って行くと、水量の少ない沢に出てくる。このガレ場の沢をあえぎながら登ると樹林帯の急坂に出る。 |
7時50分、不動坂のコルに出る。ここからは、鋸山が険峻な岩場を見せていた。 |
|
|
不動沢のコルから皇海山に登って行くと、シラビソやコメツガの林が続く。30分ほど登って行くとコメツガの木々には樹氷の花が咲いていた。 |
山頂へは、8時50分に到着した。今までちらほらと降っていた雪もやみ、青空が見えてきた。山頂には誰もいなかった。 |
|
|
山頂の北斜面では、北風が激しく音を立てて吹き荒れていた。その北風がコメツガ等の木々にきれいな樹氷の花を咲かせていた。 |
皇海山山頂は寒いため早々に下ってきた。不動沢のコルからの鋸山です。なかなか立派な猛々しい山です。 |
|
|
鋸山の直下では、急な岩場が出てきました。ここではしみ出した水が凍結していました。
しかし、ロープもあり35分ほどで登る事が出来ました。 |
鋸山山頂から見た皇海山の眺めです。ここからはの眺めは素晴らしいが、あいにくの雪で視界がありませんでした。寒さも寒い、早々に下山です。 |
|
|
帰りの皇海橋の駐車場です。この駐車場と橋を渡った先の駐車場で20台から30台は駐車出来そうでした。
ちなみに、ここのトイレはきれいで使い安く、トイレットペーパーも多く備え付けてありました。 |
帰りの栗原川林道です。山頂の雪や樹氷が嘘のような、紅葉が見事な林道でした。
雪と紅葉が楽しめた今回の皇海山・鋸山登山でした。 |
|
|
|