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立山登山マラニック 富山湾から立山山頂へ65km
1999年9月4日
富山湾
富山湾-常願寺川-立山駅-称名滝-八郎坂-弥陀ヶ原-高原道路-室堂-一の越-立山(雄山)
大島・森田
 

 ”天駈けるランナー、海抜0mから3003mの立山山頂まで駆け登る”という朝日新聞の記事を読み、挑戦することにした。森田さんと私は年に数回のウルトラマラソンと登山に参加しており、今回のように登山とウルトラマラソンが一回で両方体験できるレースは少ないため、「一粒で二度美味しい」と二人で参加することにした。

「富山湾の海水に手を付けて下さい」実行委員のかけ声を合図に、大勢のランナーが暗い海に手を入れて、いよいよ海抜0mからのすたーとです。

全国から集まった88名のランナーは、9月4日の早朝4時に海岸から66km先の立山(雄山)山頂までの暗い道をライト片手に走り出して行く。制限時間は12時間、夕方の4時までに雄山山頂にゴールしなければならない。

日本海の夜明けは遅く、海岸から川沿いの砂利道を2時間ほど走った6時前にようやく明るくなって来た。北アルプスの向こうから朝日が昇ってきたのだ。

20km地点の最初のエイドで、水とバナナ等を補給し山道へと入っていく。山に囲まれた深い谷合いの道をあえぎながら登って行くと、秋の刈り入れ前の稲穂が黄金色に輝き波打っている。そのころから、本格的な急坂となり歩きながら登るランナーも出てくる。

称名滝の43km関門は5時間で通過する。滝見物もそこそこにこのレース最大の関門であり一番の難所、八郎坂に入る。標高1500mからの600mを1時間で登って行くが、パンパンに張った脚が動かない。

八郎坂をやっと登り、バスが通る高原道路に出る。この道路は、冬には深い雪の下で通行は出来ないが、春になると深い雪の壁の間をバスが通ることで有名な道である。その道を歩いたり走ったりしながら一路、室堂を目指して登って行く。

雄山が目の前に見えてくると室堂の63kmの関門、8時間10分で通過する。室堂から見える雄山はガスがかかり山頂が見えない。

今回のトップは6時間55分でゴールし、私が雄山に登る途中で下山してきた。一ノ越から最後のガレ場をやっと登りきると、山頂にいた一般の登山者からも一斉に拍手が湧き、私のゴールを祝ってくれた。9時間40分でした。森田さんも私に少し遅れてのゴールで、二人との時間内に無事ゴールしました。

 
コース高低図



称名滝

翌日、みくりが池にて

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